自宅のベッドで最期を過ごしたい! 病気があっても家で暮らしたい!在宅療養・介護のはなし

介護保険制度を利用し病気を抱えながらもご自宅で生活されている方も多くなっています。「最期は自宅のベッドで愛する人に囲まれながら逝きたい」をどうやったら実現できるか、ケアマネージャーとして訪問看護師として考えていきます。

【書評】小池百合子都知事も自宅でお母さんを見送りました。家族が覚悟を決めるのが看取りの始まりです。

 体験談を聞いたり、読んだりすることが、一番イメージが持てて、自分にもできそうだとか、とても無理だとか、誰かが助けてくれたらもしかしたらできるかもしれないなどと、自己決断の背中を押してくれます。

 

 今回は、たまたま書店で見つけた

小池百合子さんの本の書評を書いてみたいと思いました。

 

 

 

こんにちは

病気があっても自宅に帰りたい!

家で最期を過ごしたい!

退院したい!と思っている患者さまを1日でも早く、

ご自宅で安心して過ごせるようにしたい訪問看護師 ケアマネージャーの西山です!

 

 

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お母さんの影響

小池百合子さんといえば、おしゃれで強烈、一匹狼でも恐れない強い女性のイメージ。

誰もが知る、現、東京都知事です。

 

舛添さんは公用車で別荘に行っていたということから始まり、様々なバッシング、不透明を残したまま都知事を辞任していきました。

テレビで見るようなタレントのような議員さんはやっぱり信じられないなというのが私の感想でした。

 

 その後、小池百合子さんが都知事となったわけですが、同じようなイメージを払拭できないなぁと思っていました。しかし、なぜか歯切れの良い語り口で、リーダーとして見ていて気持ちがいい。好印象で都知事をスタートさせ、今も支持されています。

 

小池百合子さんはお母さんから小学生の頃から言われていたことがあるそうです。

 

「結婚を目的にしちゃダメ。夫がいつ交通事故であの世に行くかわからないでしょう。いつでも自分の足で歩けるようにしておきなさい」

 

 

そんなことを言われて育ったおかげなのでしょうか、今の小池さんの活躍があるのはと思います。なぜか腑に落ちるお母さんの言葉です。

 

 

 

 

そのお母さんは、肺がんのため88歳でご自宅から旅立ちました。

 

肺がんの診断は1年半前。

 

延命治療は望まないどころか、手術、抗がん剤放射線療法などの治療そのものを受けず、癌と共生していくことを決めたそうです。

 

 徐々に癌は進行していたのでしょう。いよいよ、食事もあまり食べられなくなり、体力の低下もあり、入院することになりました。

入院して、「余命1ヶ月。医療的にできることは、ない。」と言われます。

以前から延命治療を望んでいない。大好きなタバコを吸うこともできない。何よりも小池さん自身が「家で看取りたい」と思ったそうです。

 

 家族が覚悟を決めて、小池百合子さんはお母さんを自宅へ連れて帰ることを提案し、退院しました。そして小池さんやお兄さん、ヘルパーさん、在宅診療医師と看護師による手厚いケアにより、お母さんは最期まで自宅で生き抜きました。

 

 

 

この本から読み解く在宅医療の問題と希望

 

ゴールが見えることで力が発揮できる

 小池百合子さんは、余命1ヶ月と言われて、自宅に連れて帰る覚悟をし、退院してからお母さんが亡くなるまでの12日間を仕事を休むことなく介護されています。

 

本には、その12日間の出来事を120ページにわたって書いていあります。

 

もちろん、他者による手厚い介護、緩和治療のおかけであることは言うまでもありません。介護保険を利用していた部分もありますが、かなりの自費での介護もお願いしていたと思われました。

 

 経済的な余裕がなければ自費でのサービスを十分に利用することは大変ですが、このように、余命1ヶ月と言われている場合は、言い方はよくありませんが介護のゴールが数字的に見えていますので、「あと少ししかないのだから、出来る限りの事をしよう」と覚悟が決まりやすいのではないでしょうか?

 

それは経済的にも、精神的にもです。

 

本の中に、何度も離床センサー(ベッドから起き上がっていることを伝えるブザー装置)でお母さんの部屋に駆け寄るシーンがあります。

 

ブザーで呼ばれるたびに、何かあったのか?大丈夫なのか?などの精神的負担もあります。ベッドから転落したり、自分でトイレに行こうと歩いたりして転倒する危険があるからです。

 

いつ、ブザーがなるかわからない状態で、寝ていますので熟眠はできません。必ず睡眠不足になります。睡眠不足ほど、精神的にも体力的にもきついことはありません。

小池さんの場合は仕事もしていましたので、その辺はヘルパーさんにお願いして、夜間に付き添ってもらうことで工夫されていました。

 

覚悟を決める

在宅で看取るということは、本人、家族の覚悟が一番大切です。
特に家族の覚悟が一番大事です。

 

もしも本人からお話ができなくなってしまい、

症状がきつくなってしまった時、

食事が取れなくなった時、

息が弱くなってきている時、

 

「病院に行った方が楽なのではないか?」と思います。

 

 

医療的にすることがないのは変わりないのですが、家族は苦しんでいるのに何もできず、辛く感じてしまいます。

 

しかし、病院に行っても状況は変わらないのです。

 

死に向かって全力で生き抜くことが本人とって最高の最期です。

ご本人が「家にいたい」「家で死にたい」と望んでいたことを最期まで支えることが必要です。なので、家族が「そうだ。最期まで家にいたいって言ってたんだ。家にいることを望んでいるんだ」と思えることが必要です。 

 

これを「覚悟」することが家族には必須です。

そして医療、介護チームでそれを全力で支えていきます。

この時に、わかりやすい説明や励まし、十分な信頼関係が必要だと思います。

 

本に出てくるDr.マリオはまさに、その役割をしています。

 

こういった在宅看取りのための医師がこれからのニーズにもまだまだ必要であると思います。

また、手厚いケアを看護師が行ってくれます。

本に出てくるように、十分な付き添い看護を医療保険で利用することはほぼ不可能です。しかし、実際にはこういった看護師によるケアや見守りも小池さんの家族を支えていたのは大きいと思います。

 これから在宅看取りが増えると言われていますが、現在の看護師不足、保険点数の問題など、まだ十分な解決策は提示されていないと思います。

 

本の最後にもそのような社会的な問題、2025年問題にも触れています。

 

 

 

 

いかがだったでしょうか?

 

在宅看取りをどのように行ってきたのか、どんな覚悟が必要なのか、そのためにどうしたらいいか、たくさんのヒントが詰まっています。実際に看取られたのも2年前のことですので介護保険制度も変更はありませんので参考にされてみるといいと思いました。

 

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【退院時支援】安心して過ごせるように退院する前に実際に自宅を訪問して、療養環境を整えるために家屋調査をしています。

【家屋調査】

 

 退院して自宅で療養するための準備の中で「家屋調査」というのがあります。
ご自宅で安心して過ごせるように自宅の療養環境を整えるのは看護師として大切な仕事です。これはケアマネージャーさんとも協力しながら病院の看護師さんや訪問看護師が一緒になって療養環境を整えます。
 今回は、この家屋調査について、どのように行なっているのかをレポートします。

 

病気があっても自宅に帰りたい!

家で最期を過ごしたい!

退院したい!と思っている患者さまを1日でも早く、

ご自宅で安心して過ごせるようにしたい訪問看護師、ケアマネージャーです!

 

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家屋調査とは

 

 

 退院する前に自宅で療養を続けていける環境かどうかを目的として調査します。
調査といっても難しい計測などをする訳ではありません。
実際の家屋の様子を見せていただき、ベッドの位置はどこにしたほうがいいかなどを決めたり、福祉用具(車椅子や歩行器、ポータブルトイレ)の選定をします。

 

この家屋調査は病状や障害の程度で実際に行うこともあるし、行わないこともあります。

また病院によってもまちまちです。

特に大きな大学病院や基幹病院では患者数が多く、実際に必要は感じているものの行えていない病院もあります。

 

実際の家屋調査に立ち会って

私が実際の家屋調査に立ち会った時のことをお話しします。

 

 

 

 先日、ケアマネージャーとしてある方の退院調整に向けて家屋調査に同行させていただきました。

Mさんは血液疾患のある方で、抗がん剤を定期的に行いながら、貧血などに対して輸血を行なっていました。

 

今回は体力が回復し始めていること、入院が長くなってしまっていること、Mさんも自宅に帰ってゆっくりしたいという希望があり、退院すること方向が決まりました。

 

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体力は回復したとはいえ、
70代と高齢で、リハビリがまだまだ必要でした。
長期の入院で足腰が弱くなってしまい自力での歩行が困難で車椅子を主に使用していました。

 

 


家族は離婚した妻と2人の娘がいました。一人暮らしです。

 

 



 今回退院するにあたり、Mさんは引っ越しを決めました。今までの賃貸アパートは2階で自力でその階段を登り降りすることができませんし、エレベーターもないからです。

 

 

家屋調査には、Mさんご本人、病院の地域連携室のスタッフ、病院の理学療法士さん、病棟の看護師さん、福祉用具レンタルの業者さん、ケアマネージャーの6人で一緒に行きました。

 

 家屋調査は車を降りたところから始まっています。



まず、玄関までのアプローチ。段差があれば車椅子がスムーズに通れません。
また庭が土の場合や砂利の場合でもどうやって車椅子を押すのかなど、小さな段差なら車椅子が通れるか、介護者が押した場合と、本人が漕いだ場合でもその段差を超えられるかなど、実際にやってもらいながら確認していきます。

 また、段差を解消するためにスロープを置くことができますので、段差の高さがどのくらいあるか、メジャーで測ったりもします。

 



そして、玄関から中に入る時はどうか?
ここでもほとんど段差がありますので、同じように調査します。


 

 さあ、実際に患者さんが帰ってきてどこでどのように過ごすかです。


今まで床に布団で寝ていたとしたら、現在の筋力では床から立ち上がることができませんので、ベッドが必要かもしれません。

そのベッドをどこに置くのがいいのか。

昼間はリビングで過ごしたいのか、ベッドで横になっていないといけないのかなど生活のスタイルによっても違いがあります。

 

もう一つ、トイレとベッドの距離も大切です。一日に数回通うトイレです。体力がないなら、やはりトイレに近いほうがいいかもしれませんね。



もちろん、今まで行っていた生活習慣や1日の過ごし方にも注目しています。

体の具合が悪くなる前の生活スタイルの近づけることは言うまでもありません。

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 お風呂、トイレはどうか。手すりがついているのか。
ついていればそれを利用して浴槽をまたげるのかどうか。

車椅子からシャワーチェアーに移動できるかどうかなども確認します。

 病院の理学療法士さんが同席してくれているので、Mさんがどのくらいの筋力を持っていて、この動作で転ばないで行うことができるかどうかを判断してくれるのでとても頼りになります。

 特に自分で立つことができない、歩けないと言う方は病院ではできている動作も
自宅ではどうやったらいいかを確認してもらうのはとても大切です。勝手が違うとできないことも、たくさんありますね。


 実際に自宅でしてもらって動きを確認できますので、退院までの間で、不足している動作などを練習することができるメリットもあります。

 

 

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自分で簡単な食事の支度をしたいMさん。車椅子でキッチンに立てるかどうか確認に真剣です。本人も一緒に行くことで退院の生活のイメージが持てるので、ご本人のやる気につながります。

 

 

 高齢者向けの住宅に引っ越しましたので車椅子の大きさ(横幅がドアを通るかなどは重要)を決めたり、お風呂の椅子を準備して自宅でシャワー浴をすることができるかどうか確認しました。退院してすぐではなく、生活動作に慣れてきてから自宅での入浴を行い、退院してすぐはデイサービスで入浴は行うことに決めました。

その後は体調に合わせて、サービスは調整することにしました。

 

退院が楽しみですね。 

 

 

 

~どうか介護、在宅療養のことで悩まないで~

介護のこと、自宅療養のこと、病院の看護師さんとの関わりで困ったこと、悩んでいること・・・反対に嬉しかったことお聞かせください。

私で答えられることは何でもお返事したいと思います。コメントお待ちしています。

 

 

【地域連携室って何?】退院して治療を受けながら生活するための準備をお手伝いする専門のスタッフがいます。

 今回は、退院するときに必要な準備を手伝ってくれる専門のスタッフについてご紹介します。

 

こんにちは

病気があっても自宅に帰りたい!

家で最期を過ごしたい!

退院したい!と思っている患者さまを1日でも早く、

ご自宅で安心して過ごせるようにしたい訪問看護ケアマネージャーの西山です!

 

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地域連携室・退院支援相談室をご存知ですか??

 

 現在、厚生労働省も力を入れているのが、病院の機能を明確化し、在院日数を短くし、医療費の増大を抑えようとしていることです。特に療養病棟の閉鎖が始まっていますので、どんどん病床数は減少し、在宅で療養していくスタイルが増えていきます。今後は在宅療養が基本となっていくのは確実です。
2025年問題と言われていますように、団塊の世代後期高齢者になると人口の30%が高齢者となり、少子化で人口は減り生産年齢人口も減少していますので、介護、医療費の増大は日本全体で大きな問題なのです。

 

というわけで、

 

病気があっても病院で療養するのではなく、自宅で、または施設(老人ホームなど)で療養することが当たり前になってくるのです。

 

病気を抱えたまま退院を勧められた時、
病気があるのに、こんな状態で家に帰れるのだろうか、
酸素が外せないけど、退院できるのか、
痛くなったり、苦しくなった時はどうしたらいいか?などの不安があると思います。

そんなときに
相談に乗ってくれるのが、病院にあるこの地域連携室在宅療養支援室などのスタッフです。

 

最近、どこの病院にも開設しているのを見かけます。
外来の受付に近いところにあることが多いです。


 

スタッフは看護師や社会福祉士

スタッフは、社会福祉士ソーシャルワーカー)の方や専属の看護師さんなどです。

 

 

医師から相談に行くように勧められるケースもあったり、
もともとケアマネージャーさんがいる方は相談が入院時にあったり、

また不安になって、家族が直接相談に来る時もあります。

 

 

また、病棟で専属の看護師が、退院に不安がある人に対してお話を聞いたり、確認しながら、相談業務を行ったりします。

 

もちろん、医師の意見や考えを聞きながら、
自宅での療養上の注意を確認します。

そして退院後の生活がどのようなものだったら安心して暮らせるのか、

病状も悪くならずに過ごせるのか…

 

必要な医療資材や医療器械の手配や

介護保険の手続き方法などもを教えてくれます。

 

もしまだケアマネージャーさんがいない方に対して、紹介をしてくれたりもします。

 

そして実際の自宅の様子を見に行く「家屋調査」を行ったりします。

(この家屋調査については次回詳しくお話ししますね。)

 

必要な情報や必要なサービス(訪問看護や在宅診療の医師、デイサービスやベッドのレンタルなど)が揃ったら退院前カンファレンスを行います。

 

 

退院前カンファレンスとは

 

 いよいよ自宅に帰りますよ。という状況で、行われることが多いですが、

特に決まりがあるわけでもありません。安心して退院するために何度も話し合いをすることもあります。

 

私は、このカンファレンスが好きです。

なぜかというと、

たくさんのスタッフが集まってその患者さんのために、

安心な在宅療養のためにと心一つにできる大事な時間だからです。

 

【参加者】

病院からは

担当医師(主治医)

看護師

連携室のスタッフ

栄養課

リハビリ担当者(理学療法士さんなど)

など。

 

在宅側からは

ケアマネージャー

在宅医(来られないことが多いかもしれませんが)

訪問看護

ヘルパーさんやその他介護保険のサービス事業者さんのスタッフなど

 

そして本人と家族 です。

 

まず病状を医師からお話ししてもらいます。

どんな在宅生活を望んでいるのか、本人、家族の希望を確認しながら、必要なサービスが入っているのか、また、サービス中の注意点などを医師に確認したりします。そして、具合が悪くなった時にどう対処するかをみんなで共有します。

 

このように丁寧に話をしたり、確認することそのものが在宅療養に必要な熱になっていると思っています。

 

 在宅療養では生活が基本。自分たちが主役ですのできちんと不安を解消するのがとても大切です。
そのためのサポートをしてくれる地域連携室の在宅移行支援のための専門職のサポートを十分に活用してください。

 

「悩みの解決はまず言葉にすることから」です。

 

 

~どうか介護、在宅療養のことで悩まないで~

介護のこと、自宅療養のこと、病院の看護師さんとの関わりで困ったこと、悩んでいること・・・反対に嬉しかったことお聞かせください。

私で答えられることは何でもお返事したいと思います。コメントお待ちしています。

 

 

【在宅看取り】在宅でみんなが一丸となって看取った時、笑顔になれるための関わりを紹介します。

yahooにこんな素敵な記事があったので、今日はシェアさせてください。

 

こんにちは

病気があっても自宅に帰りたい!

家で最期を過ごしたい!

退院したい!と思っている患者さまを1日でも早く、

ご自宅で安心して過ごせるようにしたい訪問看護師、ケアマネージャーです!

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今回紹介したい記事は、

 

『なんとめでたいご臨終』2017年6月26日に発売されました(小学館)を著した在宅医療の医師・小笠原文雄さんと、女優・室井滋さんの初対談がの記事です。

 

 

看護師として大切な関わりのヒントがいっぱい

 

 今回の対談記事では、患者さんとのやりとりで必要な関わりのヒントがたくさんありました。

 

 

①「後1週間で死にますよ」は笑顔になれる関係になってから話す。

 

室井さん:「あなたはあと1週間で死にます」みたいなことは、誰がどんなふうに伝えるかが、すごく重要でしょう?

 

小笠原さん:心が通っていない人、気が通っていない人が言ったら、それこそ大変なことになります。ぼくたちもいきなりは言いません。心が通って、笑顔になってから話します。

 

まず、

とにかく大切なことは信頼関係を築くということです。

 

小笠原先生は 『心が通って笑顔になれる』 という表現しています。

 

 では、心が通って笑顔になれる関係ってどうしたらできるのでしょうか?

 

小笠原先生:腹をくくって2時間ぐらい話をします。最期が近いこと、在宅での緩和ケアについても説明します。その日のうちに笑顔にするのがわれわれのモットーです。目を見て、手を握ってゆっくりと時間をかけて話す

 

腹をくくって2時間くらい話す。

 

医師が、腹をくくってというのは、いくらでも時間を使ってもいいということだと思います。

 

 


納得がいくまで、丁寧にゆっくり話す。 

 

 

 

 

これは患者さんも医師もお互いにそういうことです。

実際の医療現場で2時間の面談をしてくれるというのはすごいことです。

 

3分診療などという言葉があるように、2時間待って3分診てもらう。外来診療ではスタンダードではないでしょうか。入院の場面でも医師との面談、病状説明に2時間を取ることは稀で、ほとんどは長くとも30分程度です。

 

 

真剣に話し合う。

思いを聞く。

どんな風に過ごしていきたいのか。

今抱えている問題は何か。

どうしたらいいのか。

どんな手立てがあるのか。

この医師からは何をしてもらえるのか。

 

 

また、医師として

真剣に話し合う。

思いを聞く。

自分は何をこの患者さんにしてあげられるのか。

この患者さんがどうしたら家で最期まで過ごせるのか。

どんな手立てが必要なのか。

 

 

じっくり話し合うことでお互い思いを確認しながら、同じ方向性を向くことが信頼関係を作るということだと思います。

 

 

②ただ触れるだけではない。サインを読み取れ

また、小笠原先生は

小笠原さん:必ず握手をして、その時、人差し指を伸ばして、さりげなく脈をとります。

 

 

脈からその方の緊張を読み取り、話し方を合わせているそうです。

 

看護師は普段、血圧を測ったり、脈を測ったりする場面で、必ず患者さんに触れます。

触れることでわかること以外に、嗅覚など五感を使って状態を確認しています。この場面を使って、先生のように話し方を合わせたりするのがいいでしょう。

 

 

③ご臨終の意味は「死を見据えて自分がやりたいことをやり尽くす」

 

小笠原さん:「ご臨終」とは「終わりに臨む」、つまり生きている時、死を見つめた瞬間からだと思っているんです。それが1年であろうと2年であろうと、たとえ1か月、1日前であろうと、死を見据えて、自分がやりたいことをやり尽くすことができれば、それは「なんとめでたいご臨終」だと思います。

 

医療者であっても死について話したり、考えることはなんとも難しいし、未だタブーとされている意識があります。ですので、看取りの場面で死に向き合うのが怖いと思ってしまいがちです。しかし、この感情は看護師も人間だし、隠したりする必要はないのではないでしょうか。死を見据えて行動するその患者さんを支えるために一緒に死を見つめるスタンスでいいのです。医師は、きちんと余命を示し、看護師も加わり一緒に死を見据えている患者に寄り添う。心が寄り添ってケアに反映されるのではないでしょうか。

 

まとめ

真剣に話し合い信頼関係を築く。

触れながらサインを読み取り、活かす。

死に対する自分の思いを感じながら、死を見据える作業を一緒にしていく。

 

 

今回は関わりのヒントとして「なんとめでたいご臨終」の小笠原先生の記事をもとに考えてみました。こんな心がけで患者さんと関わると看取りのための信頼関係を築く第一歩となれるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高次脳機能障害とは? くも膜下出血の後遺症から徐々に回復が見られてきたglobeのKEIKOの歌声

私の青春時代の象徴でもあるglobe。

KEIKOさんの歌声は透き通っていて、当時の私の恋心にストレートに染み入ってきたことを覚えています。

 

KEIKOさんといえば、小室哲哉さんと2002年に結婚し、そして2011年10月にくも膜下出血で倒れ、救急搬送、緊急手術で一命を取り留めました。その後の闘病生活、リハビリ、小室哲哉さんの献身的な介護、看病により、徐々に回復が伝えられています。

 

8月15日付けのInstagramにて病後の歌声が投稿されました。

 

www.instagram.com

↑ クリックすると、歌声が聴けます。

 

 

 なんとも優しいKEIKOが存在しています。

今回は、KEIKOさんもリハビリを頑張っている高次機能障害についてお伝えします。

 

 

病気があっても自宅に帰りたい!

家で最期を過ごしたい!

退院したい!と思っている患者さまを1日でも早く、

ご自宅で安心して過ごせるようにしたい訪問看護師、ケアマネージャーです!

 

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高次脳機能障害とは

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 このサイトにわかりやすく書いてあったので、引用させていただきます。

 

 KEIKOさんのようにくも膜下出血以外にも脳梗塞脳出血脳炎、交通事故や転落、転倒による脳挫傷、脳外傷によって脳が損傷したために、知覚、学習、思考、記憶、判断などの認知過程と行為の感情や衝動を含めて精神的、認知機能に障害が生じた状態を高次脳機能障害と言います。

 

 この障害の症状は、まさに様々です。

また、時間が経ってから回復することもあります。

   徐々に回復することも、突然良くなることもありますので、脳はやはり不思議ですね。

 

症状の状態はMRIやCTなどの検査では一概にわからないところもありますが、脳のどこに障害があるかで、症状が判断できることもあります。

 

主治医の先生と密に相談しながら病状を理解していくことが求められます。

 

 

また、リハビリに関しても、様々な療法を取り入れています。

 

脳梗塞リハビリセンター|諦めない、脳梗塞・脳出血の後遺症

 

必ずこれをすると良くなりますとは言えないのが厳しいところですが、

必ず、信頼できる相談できる医師とセラピストと協力して回復を目指してほしいと思います。

 

 

回復といってもゴールが様々ですね。

 

「日常生活が送れるようになる。」

 

「会社に復帰できる。」

 

この二つの目標ではゴールイメージは大きく異なります。

 

日常生活ができるということでしたら、トイレに行ってご飯を食べて、片付けをして、寝て…などの基本的な生活動作ができるようにということですが、会社に復帰するとなると、今まで通りの仕事量は無理だとしても、社会的な利益を生み出して対価をもらうということを考えると、一定のことができるだけでは、十分な復帰とはなりません。また、社会性を持ち行動することが求められます。

 

小室哲哉さんもKEIKOさんについて「徹子の部屋」でこのように言っています。

 

「小学校高学年か中1ぐらいかですね。思春期とか反抗期前の女の子。パパと出かけると嬉しいとかそういう感じだと思います。」
出典:デイリースポーツ

 心身は健康体ですが、認知面や精神的にはそのような様子だと察することができます。

 

本当は音楽活動を再開して、ほしいと思っていることと思います。

 

発症から6年近くなりますが、まだこれからかもしれませんね。

 

 

 また、障害の状態によっては日常生活でも、目を離せないと言った状態の方もいると思います。

 

脳梗塞脳出血の場合は、40歳以上で介護保険を利用し、見守りやデイサービス、ショートステイなどのサービスを利用することができます。

 

しかし、脳挫傷といった外傷的な原因で高次脳機能障害となった場合は介護保険は利用でしません。

 

しかし、障害が固定されていれば、障害者手帳を取得し、障害者自立支援法にのっとり、各支援サービスを利用でしますので、役所に相談することをお勧めします。

 

介護や見守りも大変なことです。

また、リハビリも長期に続けていくことが必要です。

 

 どうか家族や近親者だけで抱え込まずに話をしながら、思いを吐き出しながら、少しずつ前進していってほしいです。また、そのお手伝いができる看護師でありたいと思います。

 

 

 

 

 

〜いつかglobeとして3人が一緒のステージに立ってほしい願いを込めて〜

 

 

【訪問看護】雨でも、自転車で訪問いたします!電動自転車で走り回っています。

 私は訪問看護師となって4年目で、訪問看護ステーションは2ヶ所目です。

現在は東京ですので、移動は自転車です!!

 

その前は車を利用していたので

 

自転車って疲れそう…

大丈夫かな?と不安でした。

 

 

電動自転車には乗ったことがなくて、

初めて乗った時はそれはそれはアシストのすごさに感激しました。

 

今日は訪問看護ステーションのことを少しお話しします。

 

病気があっても自宅に帰りたい!

家で最期を過ごしたい!

退院したい!と思っている患者さまを1日でも早く、

ご自宅で安心して過ごせるようにしたい訪問看護師、ケアマネージャーです!

 

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こんな坂も登れるからすごい!!

 

 

移動手段は電動自転車

 

 地域包括ケアシステムで言われているように訪問看護ステーションのサービスエリアは地域によりますが、中学校校区と言われており、半径2、3kmほどのエリアが基本です。自転車で15分以内の感じです。

意外に遠くまで行けるからすごいです。

山手線なら池袋から新宿までの4駅が含まれます。(5kmあるので)

 

以前の訪問看護ステーションは地方でしたので、車での移動でした。
ひどい時は車で片道30分といったところにも訪問していました。
ここは地域差が大きいところですね。

 

さて、その電動自転車ですが、写真にあるような結構な坂道を登ってくれます。

初め、同行してくれる先輩スタッフに連れていってもらった時はこんな坂登れないと思って自転車を降りたら、

 

「何やってるの?乗れるよ!」

 

とスイスイ登っていったことがショックでした。

 

そして、先輩の脚力の凄さにもびっくりしました。
スイスイいってしまうのですが、私がいくら同じ条件(電動自転車の充電やアシストの強さ)で必死に漕いでもそのスピードに全然追いつけないほどでした。


入職して数ヶ月、なんだか3kg近く痩せることができたのも自転車のおかげかもしれません笑


 そして

雨の日でも自転車…

 

雨の強い時でもカッパ、長靴、サンバイザーでいきます。

夏の雨だと、ベタベタしてカッパの中が蒸れるのが辛いです。

 

そして顔に水がかかると視界も悪く危ないので、サンバイザーが雨除けになります。

 

「すごい汗だけど、大丈夫?」なんて患者さんに言われるともよくあります。

さすがにエアコンがない家はほとんどないので助かります。

 

まあ、オムツ交換、清拭、着替え、シャワーやお風呂介助なんかしたら
もうそれはそれはまた汗だくなんですが…笑


だいたい、15分程度で着くので、訪問時間の15分前に身支度をして訪問バッグを持って出かけます。

 

訪問バッグの中身・・・

記録用紙、パンフレット類(リハビリの体操だったり脳トレのプリントなども)
血圧計、体温計、パルスオキシメーター、
爪切り、ニッパー、ペアン、アルコール綿、フィルム剤、テープ類、ガーゼ、駆血帯、メジャー、ペンライト、ディスポグローブ、ディスポエプロン、ゴミ袋、iPad,....

あまり多くは持って行きません。

 

必要な時は診療所から点滴や医療器械なども持って行く時もあります。

 

車の時は車椅子や入浴の椅子なども持って行きましたが、自転車なのでそういったものは業者を通して福祉用具でレンタルしたり、お試しをしてもらうのが必要です。

 

 

さて今日も雨の中、訪問に行ってきました。


汗だくでケアしてクタクタでも、患者さんや家族が笑顔でありがとうって言ってくれる。

「では、失礼します。また、来週きますね、ありがとうございました」

 

と、玄関を出て

再び自転車にまたがる。

 

 

「来週まで、元気に過ごしてほしいなぁ、来週はこれもしよう、あれもやってみよう」と

 

やって良かったと思える。いい仕事です。


 

 

【介護離職】介護のために仕事を辞めることが問題になっています。仕事を辞めないで、背負わないで介護をしてほしい。

前回、家族の介護を考えてみて、やはり仕事とか、育児や旦那の世話などとの両立が親の介護を行う上でどうして問題となると思いました。

 

そこで今回は、介護と仕事の両立のために利用したい制度とまた利用を考える上で必要なことをお伝えしたいと思います。

 

 

 

病気があっても自宅に帰りたい!

家で最期を過ごしたい!

退院したい!と思っている患者さまを1日でも早く、

ご自宅で安心して過ごせるようにしたい訪問看護師、ケアマネージャーです!

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 介護離職

介護離職という言葉をご存知ですか?

介護離職とは、家族の介護を行うために、現在行っているお仕事を退職してしまうことです。

なんと日本での介護離職者は、年間約10万人といわれています。

しかもその退職してしまう方は両親の介護のために止めることが多く、概ね4050代の方で、会社にとっても大切な人材を失うことになります。社会全体としても問題になるわけです。

離職することで収入が減るといったデメリットもありますが、どちらかというと社会との繋がりがなくなり孤立することの方が問題かもしれません。

 

 

利用できる制度とは

厚生労働省も介護離職をなくそうとしている

厚生労働省では「介護離職ゼロ」を目標に掲げ、支援に向けた法改正などをおこなっています。

 

www.mhlw.go.jp

 

また、企業によってはテレワークや在宅勤務を認めるなど、企業側が介護の支援制度を用意しているところがほとんどです。

 

育児・介護休業法を活用しよう

 

介護休業

労働者は、申し出ることにより、対象家族1人につき 通算 93 日まで、3回 を上限として、 介護休業を取得することができます。 

約3ヶ月は介護を理由に仕事を休んでも法律が守ってくれます。また、雇用保険を利用してお給料の67%はもらえます。

 

 

介護休暇

対象家族が 1人であれば 年に5日まで、2 人以上であれば年に10 日まで半日単位で取得できます。

 

介護給付金

正社員、パートの方でも雇用保険に入っている人なら、介護休業時に介護休業給付金が支払われます。介護休業開始時の賃金月額の 67 % が、介護休業開始日から最長 3 か月間支給されます。 

 

 

これは法律が認めている制度で、就業規則に記載されていなくでも申し出ることで利用できます。

また、介護状態とは介護保険で要介護認定を受けているか受けていないかは関係なく、二週間以上の常時介護を必要としている状態を示しています。

申し出をすることで取得できるのであらかじめ職場に相談する必要があります。

 

 

事業主も協力しなくてはなりません。

 

法定時間外労働の制限

1短時間勤務制度、

2フレックスタイム制度、

3時差出勤制度、

4介護サービスの費用助成

 いずれかの措置について、介護休業とは 別に利用開始から3年間で2回以 の利用が可能な措置を講じなければなりません。 

 

所定外労働の禁止

要介護状態にある対象家族を介護する労働者は、所定外労働の免除を請求することができます。1回の請求につき1月以上1年以内の期間で請求できます。介護終了までの必要なときに利用することが 可能です。 

 

 

勤務時間や勤務地の配慮について

要介護状態にある対象家族を介護する労働者が希望した場合、事業主は短時間勤務制度やフレックス制度などの措置、深夜(午後 10時から午前5時まで)労働の免除を講じなければなりません。 

また、事業主には転勤によって労働者の介護が困難になることがないように、配慮が求められています。

 

不利益取扱いの禁止

事業主は、上記の制度の申出や取得を理由として、降格や解雇などの不利益な取扱いをしてはいけません。

 

 

このように法律でも介護離職をさせないための策を講じているわけですが、実際に仕事との両立を目指している人は多くないのが現状です。

 

 

平成24年の総務省「就業構造基本調査」によると

介護をしている雇用者のうち介護休業を取得した人の割合をみるとたったの3.2%で、
ほとんどの人が利用していません。

制度を知らなかったという方が32.6%と多いので周知することも求められますね。

他にも給料が減ってしまうことや自分の仕事を任せることができる人がいないなどの意見があります。

 

介護が必要な家族がいることを職場に相談していない人もいると思いますが、中にはケアマネージャーさんにも相談していないケースもあるそうです。

(絶対、信頼できるケアマネージャさんを探して欲しいです。)

 

 

 

まず、「仕事を続けながら楽に介護をしていきたい!」

 

 

と大声でケアマネージャーさんに言いましょう。

 

自分の家族のことを他人に任せるのが不安だと感じたり、
親の面倒は自分で見ないといけないと思い込んでいることもあります。
また、本人が家族以外の介護を望まないということもあると思います。

 

それぞれの考えや思いがあるので、それを否定するわけではありません。

 

しかし、何事も自分で抱えて苦しくなることで突破口が見えないこともあるでしょう。ぜひ身近な家族や友人に話してみてください。

 

私がオススメしたいのは、
信頼できてなんでも話せるケアマネージャーさんを見つけて欲しいということです。

 

以前の記事の中で御用聞きのケアマネージャさんではダメということを話していますが、これは家族の言いなりになってはいけないということではありません。

きちんと介護サービスを利用するときは必要を見極めることが必要ということです。

 

でも本人や家族の思いを引き出せるかどうかが信頼に繋がると思っています。

 

他にも、
介護はどのくらい続くかわからないので、制度を利用しにくいという意見もあります。

確かにこの状態がいつまで続くのかはわかりませんね。


急に病状が悪くなって看取りになるケースもあれば、


510年と寝たきりに近い状態で過ごすこともあります。

 

認知症に関しては、症状を遅らせるための治療薬はありますが、

徐々に進行し、他の病気が併発して一気に介護状態になる場合もあれば、

健康体で認知症の症状が続いて徐々に老衰の経過をたどることもあります。

 

 

これに関しても、医師や看護師に病状を確認し、備えることしかできません。

病状に合わせていつ介護休業を利用して、時間を介護に使うのか考える必要があります。

その点でもケアマネージャーさんに相談して、

必要な介護サービスと介護休業の利用をどうするか決めていくのがいいと思います。

 

まとめ

・育児・介護休業法を利用して介護と仕事の両立を目指して欲しいです。厚生省もそれを目指しています。

・離職の前にきちんと会社とケアマネージャーさんに相談しましょう。

・信頼できるケアマネージャーさんが仕事か介護の両立が可能かどうか一緒に考えていきます。