【介護保険サービス】訪問入浴サービスについて。すごい速さでベッドの脇にお風呂を作り、きれいに全身を洗ってくれます。
【介護保険サービス】
介護保険に戻って、サービスの内容を確認しておこうと思います。今日は訪問入浴サービスについてお話します。
日本人ってやっぱりお風呂好きですよね。
湯船につかって全身が温まるとなんともきもちよくて、リラックスできます。
全身が温まると副交感神経が優位になり血管が開き、血圧が下がったり心拍数が落ち着きます。また、蒸気で気道が潤い、痰が出やすくなったり、呼吸が楽になります。
寝たきりの状態ではお風呂に入れるのはとても大変ですね。
訪問入浴サービスでは3人のスタッフがお手伝いしてお風呂に入れてくれます。
病気があっても自宅に帰りたい!
家で最期を過ごしたい!
退院したい!と思っている患者さまを1日でも早く、
ご自宅で安心して過ごせるようにしたい訪問看護師、ケアマネージャーです。
訪問入浴サービス
どんなサービス?
ご自宅のベッドの脇に簡易的な浴槽を組み立て、お湯を張り、入浴を行います。
スタッフは全部で3人です。介護士さん2人と看護師1人で1チームです。
一人は運転手さんもします。ほぼ力仕事でもありますので
男性がチームに1人はいることが多いと思います。
サービスの手順
①看護師さんが体の調子を確認します。
血圧や体温などを測定するほかに食事や睡眠がきちんととれているか、痛みなどがないか、傷のがあれば(床ずれの方もいます)傷の状態も確認します。
※同時進行でお風呂の準備をします。
①の間に、あっという間に浴槽が完成して、お湯をためます。
お湯は事業所が用意する場合と、そのお宅のお湯を使う場合とあります。
洗面所や浴室からお湯をとり、排水のホースもセットします。
②脱衣、浴槽へ
3人で抱えて、浴槽へ入れます。ネットの上にのせて、徐々にお湯に入れます。
(いろんなのがあると思いますが、私がお世話になった訪問入浴ではネットに乗せて、そのネットがレバーを回すとゆっくり下降してお湯に浸かります。)
③体を洗ったり、髪を洗ったりします。
浴槽内ですが、髪の毛を洗ったり、体を洗います。
シャワーがついていて、どんどん、お湯を流しながら手早く洗います。
体力的な問題だったり、心臓に負担がかけられない方もいらっしゃるので、
手早くは重要です。
※この間に、ベッドのシーツを交換したり、新しい着替えやバスタオルを用意します。
④かけ湯をします。
再びネットを上げながらかけ湯をします。
⑤ベッドにバスタオルを準備し、浴槽からベッドへ戻ります。
素早く体を拭いて、着替えをします。
床ずれなどの傷にガーゼを当てたり、軟膏をなどの薬を看護師さんが塗ります。
⑥身なりを整えておしまいです。
髪の毛をドライヤーで乾かしたり、髪も整えます。
※その間にすごいスピードで、また浴槽が解体され、運び出します。
時間はだいたい30分から40分です。
スタッフのチームワークも大切です。皆さん、毎日お風呂に何件も入れていますので、本当にプロです。裸が見られないようタオルをさーっとかけてその下に手を入れて洗ったり・・・。すごい介護技術が詰まっています。
利用するには・・・
介護保険サービスですのでケアマネージャーに相談します。
必要性を考え、相談しながらケアマネはケアプランを立てます。
また、初めて利用するときは『おためし』などをしてくれる事業所もあります。
費用は、1回1400円程度(1割負担の場合)です。
まとめ
入浴は、体を清潔に保つだけではなく、全身を温めてリラックスする効果もあります。また、身体の全体を確認できるので、皮膚疾患や床ずれができていないか確認もできます。また体をきれいにしておくことで介護する人も気持ちよくご本人に接することができます。清潔ケアってやっぱり大事!!
~どうか介護、自宅療養のことで悩まないで~
退院したいけど言い出せない。退院に不安がある。介護のことで困っているなど、病気とともに生活していると、様々な悩みがあると思います。
介護のこと、自宅療養のこと、病院の看護師さんとの関わりで困ったこと・・・私で答えられることは何でもお返事したいと思います。コメントお待ちしています。