自宅のベッドで最期を過ごしたい! 病気があっても家で暮らしたい!在宅療養・介護のはなし

介護保険制度を利用し病気を抱えながらもご自宅で生活されている方も多くなっています。「最期は自宅のベッドで愛する人に囲まれながら逝きたい」をどうやったら実現できるか、ケアマネージャーとして訪問看護師として考えていきます。

【介護保険】第1号被保険者と第2被保険者があるって知っていますか?40歳以上なら介護保険は使えることがあります。

介護保険

 

病気があっても自宅に帰りたい!

退院したい!と思っている患者様を1日でも早く、

ご自宅で安心して過ごせるようにしたい訪問看護師、ケアマネージャーです!

 

介護保険に、第1号と第2号被保険者で分けられているなんて知っていますか?

 

 

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介護保険被保険者・・・介護が必要になったときに保険の給付を受ける権利のある者

 

という意味です。

 

では、なんで、第1号と第2号に分けられているのでしょうか?

 

介護保険は以前の老人福祉制度、老人医療制度から移行してきたからです。

老化による体の不調などを助けることなどの福祉の観点でした。

 

介護保険制度は2000年4月からスタートしています。)

 

ですから

老化に対して介護状態になったときに利用する制度という大きな考え方があります。

 

しかし介護状態になることは、決して老化だけが原因ではありませんね。

たとえば、がんになって余命が短く、だんだん、自分ですることがつらくなることがあります。

また、全身の筋肉が萎縮していってしまうALS(筋萎縮性側索硬化症)などもあります。

それは若くても発症しますので、病気のせいで介護状態になることがあるのです。

ですので、高齢者とそうでない人を区別するために、第1号、第2号と分けているのです。

 

第1号被保険者・・・65歳以上の方

 

・65歳以上の方で介護が必要になった原因は関係ありません。

1人1枚ずつ保険証が届きます。(65歳のお誕生月までに) 

 

 

 

第2号被保険者・・・40歳~64歳までの医療保険に加入している人

国民健康保険や会社での健康保険組合に入っている人です。

 

これは前回も書きましたが、

医療保険料と一緒に介護保険料を集めている関係があります。

 

生活保護を受けていて、医療保険に加入していない人は含まれません。

保険証は自分で取りにいかないと発行してくれません。

・決まった病気のせいで介護状態になった人が介護保険のサービスを利用できます。

 

特定疾患は16種類です。

筋萎縮性側索硬化症
後縦靭帯骨化症
③骨折を伴う骨粗しょう症
④多系統萎縮症

⑤初老期における認知症アルツハイマー病、脳血管性認知症等)
脊髄小脳変性症
⑦早老症(ウェルナー症候群等)
⑧糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症及び糖尿病性網膜症
⑨脳血管疾患(脳出血脳梗塞等)
⑩進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症及びパーキンソン病
⑪閉塞性動脈硬化
⑫関節リウマチ
慢性閉塞性肺疾患肺気腫、慢性気管支炎等)
⑭両側の膝関節または股関節に著しい変形を伴う変形性関節症

⑮脊柱管狭窄症

⑯がん末期(余命半年程度)

 

となっています。

 

交通事故などで半身不随などになった方は対象になりません。

そういった方は身体障害者手帳などの扶助を受けることができます。

 

 

まとめ

・65歳以上で体の不調により自分で日常生活での動きがきついと感じるときは、介護保険が利用でしますので、最寄りの地域包括支援センターや役所、ケアマネージャーさんに相談しましょう。

 

・病気が原因で、自分だけでは日常生活の動きがきついと感じる40歳~64歳までの人はその病気が特定疾患に含まれていないか確認しましょう。

・病院の相談窓口に聞いてみましょう。近くのケアマネージャさんに相談してみましょう。

 

・体や生活の悩みを誰かに話してみましょう。利用できる制度を探してみましょう。

 

では

 

~どうか介護、自宅療養のことで悩まないで~


退院したいけど言い出せない。退院に不安がある。介護のことで困っているなど、病気とともに生活していると、様々な悩みがあると思います。


介護のこと、自宅療養のこと、病院の看護師さんとの関わりこと・・・私で答えられることは何でもお返事したいと思います。下記へメール、またはコメントお待ちしています。

taeko.nishiyama@minehealthcare.co.jp

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【介護保険】みんなが納めている介護保険料って、住んでいる地域で異なる!?

介護保険サービス】

 

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実は、知らなかった??

 

今日は介護保険制度の財源についてお話します。

 

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介護保険制度の財源】

 

介護保険制度の財源の内訳はどのように負担しているか知っていますか?

 

 

公費として

国が 25%

都道府県で 12.5%

市町村が 12.5%

 

保険料として

40~64歳の方から 28%

65歳以上の方から 22%

といった内訳です。

 

意外にも国の負担割合より、40~64歳までの保険料のほうが多いのです。

 

 

 

皆さんで支えている介護保険制度です

 

今日注目するのは

都道府県、市町村の負担割合です。

12.5%ずつを負担しています。

 

これは地域によって保険料の違いがあります。

 

なぜ違いがあるのかというと

 

その市町村で必要な介護サービスの総費用×22%の負担割あり÷65歳以上の方という式で

計算されています。

 

ですので、

健康でサービスのいらない高齢者が多いところでは保険料は安くなりますね。

逆にサービスが多く、高齢者が少ないと保険料は高くなります。

 

例えば東京都北区だと65歳以上(22%)では月に約5430円です。

(H27年~H29まで基準額)

お隣の足立区では 月に約6180円になります。

 

隣でも500円近く違います。(年間で6000円ですので大きい!)

 

長野県魚沼市では月に約5800円です。

 

一番高いところは

奈良県天川村で月に約8686円になります。

逆に

一番安いのが

奈良県御杖村で月に約3900円です。

 

え!!倍以上も違うのか!!と 驚きますね。

 

これだけ地域で差があるんです。

 

ですので、あまり知られていないですが、

それぞれの市町村で独自のサービスがあります。

これについてはまたの機会に話したいと思いますが、各市町村で違いがあるのです。

 

 

ちなみに提示している負担額が「基準値」となっていますので、

所得に応じて保険料は14段階に分かれます。基準値が5段階目で市民税が非課税の方です。

14段階目は1800万以上の年収がある高齢者で、基準値の3.1倍だそうです。

 

40~64歳の方は、

勤めている会社のほうで医療保険と同じ算定方式に基づいて決まります。

国民健康保険の方は世帯に属する40歳以上の人数や所得により決まります。

 

この保険料の徴収は40~64歳の方は給料から天引き

65歳以上でしたら年金が年間18万円以上あると年金から天引きされるそうです。

 

気を付けたいこと

保険料を滞納していると、介護サービスが受けられなくなったり、

介護サービスを受けているとしても、

自費でいったん払ったりしますので(通常は1割ないし2割の負担です)

いざ、介護が必要になったから利用したいと思っても

困ってしまいますので、どうかお気をつけ下さい。

 

まとめ

介護保険制度は国よりも40~64歳の方々のほうが負担額の割合が多い。

・市町村で保険料が異なっていて、地域により2倍くらいの差がある。

・滞納していると本来のサービスが使えなくなる可能性がある。

 

では。

 

 

 

~どうか介護、自宅療養のことで悩まないで~


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【体験談】四肢麻痺の患者様から教わったこと。もしも自分が同じ立場だったらを感じる必要性。

【自宅療養・介護】

 

看護師となったのは十数年前のことです。

学生だったころ、新人だったころ・・・様々な失敗や悔しい思い、うれしい体験いろんなことを繰り返して、今の看護師としての自分がいると思います。

 

 

病気があっても自宅に帰りたい!

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今日は以前にも少しお話した、学生の時の患者様との関りから学んだことをお話ししようと思います。

 

 

体験より学んだこと

 

 看護学生2年生の時の実習で出会った患者様です。

彼女は60代の女性の方でした。頸部の腫瘤の影響、また手術の後遺症で

四肢麻痺がありました。(手も足も動かない)背もたれをたおすことのできる車いすに座り移動することがやっとで、ほとんどをベッド上で過ごしていました。

四肢の痛みもあり、今回の入院はその痛みのコントロールのためでした。

 

 私たち2年生は4回目の実習です。慢性期の学習でした。

実習では受け持ちの患者様をつけていただけます。

主に、その患者様について、

病気を勉強し、現在の身体の状況を考え、

必要な看護ケアを考え、考え、考え…

多量の記録をこなし、

(現在はパソコンでしょうから、コピペなどで楽することできるでしょうが、、、私たちは手書きの記録が主流でした)

 

看護ケアを実践しなくてはなりません。

 

週に4回は病院に行き、朝から夕方まで看護師さんの後ろについて

見学させてもらったり、

自分が考えてきた理由を説明して、看護ケアを実際にさせていただきます。

 

ですので、「今日の計画」を担当看護師さんに発表し、

どうして、このケアが必要なの?とか、根拠は??など鋭い質問に的確に答え、

この時間は何をするのか説明しないといけません。

担当看護師さんからのツッコミをクリアーできないと、

ただ、調べ物をするだけになったりします。

 

とっても忙しい看護師さんを捕まえて、計画を発表するだけでも

看護学生にとってはそれはそれは大変だったことを思い出します。

 

 

看護ケアは、コミュニケーションを十分に取りながら

患者様との信頼関係を築くことから始まります。

 

ある日の実習計画・・・

 

 

9:00 計画発表

9:30 担当患者様とコミュニケーション

10:00 バイタルサイン測定(血圧や体温を測る)

10:30 報告

11:00 回診の見学

12:00 休憩

13:00 学生カンファレンス

14:00 担当患者様とコミュニケーション

15:00 記録 報告

16:00 終了

 

これだけコミュニケーションの時間をとっているんですね・・・

コミュニケーションの技法なども勉強しながら、

どんな風に会話をしたり、体に触れたりしたらいいかなど、

細かい看護技法を学びます。

 

さて、

 

私とその女性の患者様ですが、

ちっともコミュニケーションが取れないでいました。

 

何を話しても、何をしようとしても(体温計を挟むだけ、血圧を測るだけでも)

とにかく拒否するのです。

顔を強く横に振るのです。

「やめてちょうだい」「さわらないでっていってるでしょ!」

「もうこなくていいわ」「いつまでそこにいるのよ」

とにかく顔を横に振るばかりでした。

 

あれだけ、実習時間のほとんどにコミュニケーションの時間に

なっているわけですから、

拒否されても、その場にいたり、

話題を変えたり、あの手この手を考えてこらえていました。

 

毎日のカンファレンスでは、どうやったら彼女と信頼関係が作れるのか、

受け入れてもらえるのか

なんて話しかけたらいいのかなど

たくさん話し合いをしました。

そのたびに泣いていたことを思い出します。

 

私は「どうして、わかってもらえないのか。看護師じゃなくて学生だからなのか」

「受け入れてほしい」「血圧を測らせてほしい」

など

そんなことをばかりを考えていました。

 

実習は約3週間もあります。

 

 

やっと気が付いた

 

実習もあと1週間となったときです。

相変わらずのやり取りでちっとも信頼関係を作ることすらできず、

血圧一つ測ることができずにいました。

 

 

「もういきなさい。船がみえるでしょ?あなたもそれに乗るんでしょ?私は無理だから。早く行きなさい」

 

その女性が私にそう言いました。

 

少し会話がおかしいとお気づきだと思います。

彼女は薬の副作用や環境のせいで

せん妄と呼ばれる一過性の精神症状がありました。

 

(無理だから・・・私に乗っていってほしいって思った)

無理だから・・・

無理だから・・・

 

どうして無理なのか・・・

 

彼女は四肢麻痺がありました。自分では起き上がることも座ることもできません。

 

やっと気づいたのです。

 

 

『私・・・自分のことしか考えてなかった・・・』

 

 

自分を受け入れてほしい・・・その気持ちだけでした。

 

ハッとしました。

 

この人の気持ち、思い、辛さに気づいていませんでした。

 

 

 

『もしも自分が同じ立場だったら・・・』

 

 

そんなことに気が付かなかった自分が情けなくなりました。

 

『よくわからない看護学生にケアされるのがいやでも払いのけることもできない。されるがまま。』

『寝返りすらできない状態で、一日中ベッドにいて、自分の思うようにご飯を口に運ぶこともできない』

 どんな気持ちだろう・・・

私だったらどんな気持ちだろう・・・

 

 

『生きていることがつらい』

『死んだほうがましだ』

『でも自分で死ぬこともできない』

『それは、精神的におかしくなっても仕方ない状態だ。』

 

何も話をしてくれない彼女の気持ちを想像することで

その後のやり取りで

自分も気持ちが変わり、彼女の反応が違うように感じました・・・

血圧を測らせてもらいました。

 

あっという間の3週間が終わります。

 

 

思いを重ねる・・・

これは想像でしかありませんが、

「もしも自分が同じ立場だったら」

を考えることで

もしかしたら重ねられることができるのかもしれません。

 

一瞬でもそれができるなら、

私たち看護師と患者様の信頼関係を良い方向へ向かわせてくれるのかもしれません。

 

この実習は本当につらくて、つらくて、

毎日、目を腫らしていたことを覚えています。

しかし今の看護師の私に必要なこと教えてくださった大切な方です。

心から感謝申し上げます。

 

 

 

~どうか介護、自宅療養のことで悩まないで~


退院したいけど言い出せない。退院に不安がある。介護のことで困っているなど、病気とともに生活していると、様々な悩みがあると思います。


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【もっと知ろう】認知症について詳しくなろう③

【自宅療養・介護】

 今日は介護が必要な方で多い、「認知症」について前回のお話しに引き続きしたいと思います。

今日は特徴のある認知症です。

 

病気があっても自宅に帰りたい!

退院したい!と思っている患者様を1日でも早く、

ご自宅で安心して過ごせるようにしたい訪問看護師、ケアマネージャーです。

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レビー小体型認知症

 

レビー小体というたんぱく質が脳にたまることが原因で

脳の萎縮が起こるといわれています。

 

 

ちょっと特徴的なレビー小体型認知症の症状

 

パーキンソン病に似た症状で、手の震えや歩行障害や体の硬さがあります。


・幻視がある。

鮮明な幻視があるという特徴があります・

色がついた鮮明な人・動物・虫などが見えたり、

映像に加えて幻聴もあり。


・物忘れや手順がわからないなどの認知症の症状が変動しやすく、

良いときは話が通じるが、悪くなると通じない。

気分や態度、行動がころころ変わります。

 

前頭側頭型認知症

 

脳の前頭葉、側頭葉の萎縮が原因でおこる認知症です。

 

レビー小体型認知症の特徴的な症状

・人格や性格が変わってしまう。

・お風呂に入ったり、身だしなみを整えるのが苦手

・反社会的な行動が増える

・毎日同じ行動パターンをしたがる。

 (私の知っている人は毎日必ず同じ時間帯であんパンを買っていたそうです。)

・言葉がだんだん出なくなる、物も名前が出てこない。

 

まとめ

・特徴的な症状がある認知症がある。

・一般的な認知症の内服薬以外に症状をコントロールできる内服があるので

相談したほうがよい。

・行動の変化性格の変化に気づいたら早めに診断してもらい症状の治療をすすめる。

 

認知症の介護は本当に大変だと思います。

一生懸命介護しても、怒られたり、泥棒呼ばわりされたり・・・。

それが家族だとすると、もっとたくさんの思いがあると思います。

 

認知症の家族会や

認知症カフェなどのオフ会もあります。自分の苦労を話して

みんなで共有できると、

少し気持ちが楽になるかもしれませんね。

 

認知症の人と家族の会 http://www.alzheimer.or.jp/

若年認知症家族会・彩星の会

認知症カフェ 

sumartnavi.com

 

 

 

 

 

 

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【もっと知ろう】認知症について詳しくなろう②

【自宅療養・介護】

 今日は介護が必要な方で多い、「認知症」について前回のお話しに引き続き、したいと思います。

前回はこちらから

 

ienikaerou.hatenablog.com

 

 

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脳血管障害認知症について

二番目に多い認知症です。

ではどんな特徴があるのでしょうか?

 

高血圧、糖尿病、高コレステロール血症、虚血性心疾患(狭心症心筋梗塞)に

起因して,脳の障害が原因で認知機能の低下が起きます。

脳梗塞などで一部の脳の機能が低下した場合に、認知機能の低下がみられます。

 
脳血管性認知症に関して・・・

脳梗塞脳出血は、麻痺が出たり、失語、失認などの行動の障害も加わり、

より生活が大変です。

そこへ認知機能障害があるので不安が強いと思っています。

 

 できないことがある(麻痺などで動かない)

 わからないことがある(認知機能の低下)

→不安が強い

 

ということです。

 

私は繰り返し言っていますが、

自分がその状況だったらどう感じるかを想像することが大事だと思っています。

一瞬でも気持ちを合わせる・・・

 

これは、私が看護学校の時の実習で出会った患者様との関わりの中で学んだことです。

忘れられない患者様がいます。

 

この話はまた別の機会でお話ししたいです。

 

 

認知機能とは?

今日が、何年・何月・何日なのか

季節はいつか?

夜ご飯は食べたのか、

トイレの場所はどこか?

洋服の着る順番は?(パンツ・シャツ・上着・ズボン・靴下などをきちんとはけるのか?)

など、普段の何気ないことができない、難しいことです。

 

そのために、本人は病気のことを認識しなくてはいけないわけで、

そのたびに老いてしまった自分をみつめなくてはいけない大変な作業です。

 

すんなり、「年だから仕方ないですもんね」と言われる高齢者の患者様もいれば、

やはり、自分の想像と老いが追い付いていない感覚があると思います。

 

その不安を理解することで

私は認知症との関りが変わると思います。

 

「こんなこともわからないのか。どうしてすぐ忘れるんだ。さっき言ったのに。」

 

こんな感情では

相手がより強く不安になるのからです。不安があると抵抗が強くなります。

ケアをする際は 相手にとって安心できる人になる必要があると思います。

 

 

まとめ

・脳血管障害性認知症という認知症があり、

 認知機能の低下と麻痺などの身体機能脳障害が加わることで不安が大きい

 

・相手の不安を理解することでケアに対する拒否反応を少なくできる。

 

 

 

 

 

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【誰でもわかる】 認知症について考える。こんなケアができるといいと思います。

【自宅療養・介護】

 今日は介護が必要な方で多い、「認知症」についてお話ししたいと思います。

 

 

病気があっても自宅に帰りたい!

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認知症について


私が訪問看護に入って、一番初めに担当した方は認知症でした。

穏やかな認知症で、可愛らしいおばあさまでした。

 


それと身近なところで、義祖父も認知症でした。

おじいちゃんは色ボケっていうのがあって、お触りとかしちゃいます笑

いつも私がいくと手をとって引き寄せます。

「おじいちゃん、元気?孫の嫁ですよー」というと

「おぉ…わかるよ…」と言いながらたぶんわかってないんですが、

ニコニコ笑ってくれていました。

 


認知症とは

 


本当にすぐ忘れてしまいます。ただ忘れる…

さっきしていたことがわからない。

さっき話したことがわからない。

自分のこと、居場所がわからない。(迷子や徘徊など)

 

そして、家族の顔も忘れる。

 

それから進行していくと

 

日常生活動作を忘れる→

だれかに手伝ってもらわないと自分のことができない→

介護が必要になる

 

という過程で進行していきます。

 

現在の65歳以上の人口の13.7%が認知症の症状があるとされています。(平成25年データー)

将来は65歳以上の4人に1人は認知症という時代が来ると予測されています。

 

 


ただ、食べることや寝ること、自分の身の安全を守ることなど、

生命を維持するために必要なことは最後まで残っていると言われます。

 


なので、

知らない人が何か言ってる→

よくわからない→

怖い→

なんとか自分を守らないと→

取り繕う、暴言を吐く、叩く、抵抗する

 


といった感じになり、

介護が必要にもかかわらず、

受け入れが良くない、抵抗するという悪循環があります。

 


認知症の種類

 

 


代表的な、

アルツハイマー認知症

 


脳梗塞脳出血による二次的な障害

②脳血管障害型認知症

 


レビー小体という部位か萎縮することで起こる特徴のある

レビー小体型認知症

 

④その他(前頭側頭葉変性型、水頭症、ピック病など)

 


4種類に分けます。

 


それぞれ特徴があり、対応の方法が違うので、参考にして欲しいです。

 

 

 

アルツハイマー認知症


大脳の萎縮が全体的にあり、

・記憶障害(短期記憶ができない。覚えておけないが、比較的昔のことは覚えていることがある)

見当識障害(場所や時間、人などがわからない)

があります。

志村けんの「飯はまだかい?」「おじいちゃんさっき食べましたよ」が

これに当たります。

 

一番多い認知症です。認知症の約6割がアルツハイマー認知症です。

また、若年性アルツハイマーと言われるのがあって、若くても発症するケースもあります。

 

ユマニュチュード

 認知症の方と関わる上で、知っておくと、とてもいいケア方法なので、ご紹介します。

詳しくはリンクを参照くださいね。

https://ninchisho-online.com/archives/836/

 

私はこのケア方法を知ったのは看護協会の訪問看護師養成講習が初めてでした。

 

ケアそのものは細かい技法が150もあるそうですが、私はシンプルに

 

・すっごい優しい満面の笑顔で

・目を合わせて

・少し触れながら

・話をする

 

ということしています。

 

まず、全力の笑顔が大事です。

これは相手に自分が

「あなたの敵ではありませんよ」

ということを伝える大事なサインを送ります。

 

そして、目を合わせる時はけっこう相手に近づいてするということがけっこう衝撃でした。

 

ちょっと近くない?と思うくらいの距離を取ります。そして、

優しく触れる。

すぐ話しかける

 

このファーストコンタクトからケアにつなげます。

 

そうすることで、抵抗があったりする方も素直に血圧が測れたらするので、不思議です。

 

以前、

グループホーム(認知症の方の専用の小さい老人ホーム)

の健康管理をしていましたが、このユマニュチュードを取り入れると、

今までより格段に

血圧を測ったり、傷のガーゼを交換したりしやすくなりました。

 

では、次回②脳血管性認知症についてお話ししたいです。

 

 

 


~どうか介護、自宅療養のことで悩まないで~


退院したいけど言い出せない。退院に不安がある。介護のことで困っているなど、病気とともに生活していると、様々な悩みがあると思います。

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【在宅介護】介護者、家族の意欲を引き出すためにしていること

【自宅療養・介護】

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前回につづき、意欲を引き出すことについてお話ししたいと思います。

 

 

介護の現状


平成25年の時点で要介護状態にある方は570万人とされており、

現在も急速に増加しています。


主な介護者は、同居している方が61.6%で最も多く、

次いで事業者が14.8%です。(これは老人ホームなどにいらっしゃる方を指していると思われる)

実際に自宅で介護している方は、同居している配偶者(26.2%)に続き、

子(娘、息子)

子供の配偶者の順です。


そして主な介護時間は要介護3の状態で「ほぼ終日」と回答しています。

 

(平成25年国民生活基礎調査の概要より)


介護のために仕事を辞めざるを得ない、介護離職という言葉もあります。
社会的にも働き盛りの中高年の人たちが、介護を選ぶことで、

社会的生産を低下させ、社会問題にもなっています。

(この問題はまた別に触れたいと思います。)

 

過酷な介護状況

 

 

介護は想像するよりかなり大変なことです。


まず、自分のお母さんなりお父さんなりが歩けなくて、
トイレにもひとりで行けない、おむつをはいているということを想像してください。

 

 

どんな気持ちになりますか?

 

 

 

 

悲しい気持ち・認めたくない気持ち・情けない気持ち・悔しい気持ち・・・

 

 

まずそんな気持ちになると思います。

 

 

そして自分が実際にトイレに連れていくことを想像してみてください。

 

 


安定しない体を支え、ズボンを下ろし、おむつを下ろし、ゆっくり座らせる・・・


終わった後にお尻を拭く。

 

またおむつを履かせ、ズボンを上げる。

 


腰をかがめてなれない動作の連続・・・

 


自分のお父さんなら、

 

「おやじ・・・どうしてこんな風になっちゃったんだ」

 

 

こんな気持ちから、介護が始まっているのです。

 


体力的なことも大きく関係しています。
主な介護者は68.7%が女性で、60歳から69歳の方が30%近くという結果です。


ですので、いかに楽に介護をするのか、
また継続的に意欲をもって介護をするということが大切です。


家族の意欲を引き出すために・・・

 


私は、まず介護者の自分の親や配偶者へのこんな気持ちに注目しています。


気持ちに焦点を合わせることが重要です。


これは想像になってしまうのですが一瞬でも同じ立場で気持ちを共感するということだと思っています。


そしてねぎらいの言葉と頑張っていること、よくできていることを言葉に込めます。


  「とても良くてしてくれるのでよかったですね。」

  「ちゃんとできていますよ」
  「それでいいです」

  「あっていますよ」

  

といった感じです。

 

中にはとても熱心に介護されている方もいます。

(反対のパターンももちろんありますが・・・。)


そういった方には

「少しぐらい手抜きもいいですよ。これしなくても死なないですから(笑)」

といったことも伝えます。

 

 

 

「夜はよく眠れていますか?」

 


この質問は、家族にもよくしている質問で、生活の質を確認しています。

 

 

 

おむつ交換が多くて眠れない、

本人が起きていて眠れない、

心配があって眠れない・・・などを確認するためです。

 

もし、改善できるところがあれば頭をフル活用して新しい提案を考えます。

 

時にはショートステイなどをすすめることもあります。

また、ケアマネージャーさんにサービス内容を再検討してもらうこともあります。

 


まとめ

 


・家族の気持ちに一瞬でも(想像でもいいので)なろう
・できていること、頑張っていることを言葉にして伝えよう。
・睡眠の質を確認することで家族の介護負担を考えよう、そして不安要素を取り除こう


~どうか介護、自宅療養のことで悩まないで~


退院したいけど言い出せない。退院に不安がある。介護のことで困っているなど、病気とともに生活していると、様々な悩みがあると思います。

~どうか介護、自宅療養のことで悩まないで~


退院したいけど言い出せない。退院に不安がある。介護のことで困っているなど、病気とともに生活していると、様々な悩みがあると思います。


介護のこと、自宅療養のこと、私で答えられることは何でもお返事したいと思います。下記へメール、またはコメントお待ちしています。

 

taeko.nishiyama@minehealthcare.co.jp

 

では