自宅のベッドで最期を過ごしたい! 病気があっても家で暮らしたい!在宅療養・介護のはなし

介護保険制度を利用し病気を抱えながらもご自宅で生活されている方も多くなっています。「最期は自宅のベッドで愛する人に囲まれながら逝きたい」をどうやったら実現できるか、ケアマネージャーとして訪問看護師として考えていきます。

【誰でもわかる】 認知症について考える。こんなケアができるといいと思います。

【自宅療養・介護】

 今日は介護が必要な方で多い、「認知症」についてお話ししたいと思います。

 

 

病気があっても自宅に帰りたい!

退院したい!と思っている患者様を1日でも早く、

ご自宅で安心して過ごせるようにしたい訪問看護師、ケアマネージャーです。

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認知症について


私が訪問看護に入って、一番初めに担当した方は認知症でした。

穏やかな認知症で、可愛らしいおばあさまでした。

 


それと身近なところで、義祖父も認知症でした。

おじいちゃんは色ボケっていうのがあって、お触りとかしちゃいます笑

いつも私がいくと手をとって引き寄せます。

「おじいちゃん、元気?孫の嫁ですよー」というと

「おぉ…わかるよ…」と言いながらたぶんわかってないんですが、

ニコニコ笑ってくれていました。

 


認知症とは

 


本当にすぐ忘れてしまいます。ただ忘れる…

さっきしていたことがわからない。

さっき話したことがわからない。

自分のこと、居場所がわからない。(迷子や徘徊など)

 

そして、家族の顔も忘れる。

 

それから進行していくと

 

日常生活動作を忘れる→

だれかに手伝ってもらわないと自分のことができない→

介護が必要になる

 

という過程で進行していきます。

 

現在の65歳以上の人口の13.7%が認知症の症状があるとされています。(平成25年データー)

将来は65歳以上の4人に1人は認知症という時代が来ると予測されています。

 

 


ただ、食べることや寝ること、自分の身の安全を守ることなど、

生命を維持するために必要なことは最後まで残っていると言われます。

 


なので、

知らない人が何か言ってる→

よくわからない→

怖い→

なんとか自分を守らないと→

取り繕う、暴言を吐く、叩く、抵抗する

 


といった感じになり、

介護が必要にもかかわらず、

受け入れが良くない、抵抗するという悪循環があります。

 


認知症の種類

 

 


代表的な、

アルツハイマー認知症

 


脳梗塞脳出血による二次的な障害

②脳血管障害型認知症

 


レビー小体という部位か萎縮することで起こる特徴のある

レビー小体型認知症

 

④その他(前頭側頭葉変性型、水頭症、ピック病など)

 


4種類に分けます。

 


それぞれ特徴があり、対応の方法が違うので、参考にして欲しいです。

 

 

 

アルツハイマー認知症


大脳の萎縮が全体的にあり、

・記憶障害(短期記憶ができない。覚えておけないが、比較的昔のことは覚えていることがある)

見当識障害(場所や時間、人などがわからない)

があります。

志村けんの「飯はまだかい?」「おじいちゃんさっき食べましたよ」が

これに当たります。

 

一番多い認知症です。認知症の約6割がアルツハイマー認知症です。

また、若年性アルツハイマーと言われるのがあって、若くても発症するケースもあります。

 

ユマニュチュード

 認知症の方と関わる上で、知っておくと、とてもいいケア方法なので、ご紹介します。

詳しくはリンクを参照くださいね。

https://ninchisho-online.com/archives/836/

 

私はこのケア方法を知ったのは看護協会の訪問看護師養成講習が初めてでした。

 

ケアそのものは細かい技法が150もあるそうですが、私はシンプルに

 

・すっごい優しい満面の笑顔で

・目を合わせて

・少し触れながら

・話をする

 

ということしています。

 

まず、全力の笑顔が大事です。

これは相手に自分が

「あなたの敵ではありませんよ」

ということを伝える大事なサインを送ります。

 

そして、目を合わせる時はけっこう相手に近づいてするということがけっこう衝撃でした。

 

ちょっと近くない?と思うくらいの距離を取ります。そして、

優しく触れる。

すぐ話しかける

 

このファーストコンタクトからケアにつなげます。

 

そうすることで、抵抗があったりする方も素直に血圧が測れたらするので、不思議です。

 

以前、

グループホーム(認知症の方の専用の小さい老人ホーム)

の健康管理をしていましたが、このユマニュチュードを取り入れると、

今までより格段に

血圧を測ったり、傷のガーゼを交換したりしやすくなりました。

 

では、次回②脳血管性認知症についてお話ししたいです。

 

 

 


~どうか介護、自宅療養のことで悩まないで~


退院したいけど言い出せない。退院に不安がある。介護のことで困っているなど、病気とともに生活していると、様々な悩みがあると思います。

~どうか介護、自宅療養のことで悩まないで~


退院したいけど言い出せない。退院に不安がある。介護のことで困っているなど、病気とともに生活していると、様々な悩みがあると思います。


介護のこと、自宅療養のこと、私で答えられることは何でもお返事したいと思います。下記へメール、またはコメントお待ちしています。

 

taeko.nishiyama@minehealthcare.co.jp