自宅のベッドで最期を過ごしたい! 病気があっても家で暮らしたい!在宅療養・介護のはなし

介護保険制度を利用し病気を抱えながらもご自宅で生活されている方も多くなっています。「最期は自宅のベッドで愛する人に囲まれながら逝きたい」をどうやったら実現できるか、ケアマネージャーとして訪問看護師として考えていきます。

【誰でもわかる】介護保険制度を知ろう①

介護保険

 

こんにちは。

病気があっても自宅に帰りたい!

退院したい!患者様を1日でも早く、

ご自宅で過ごせるようにしたい訪問看護師、ケアマネージャーです!

 

 

今日は・・・

『自宅で最期まで過ごす』ために

必要なものは??を考えてみます。

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公的なサービスとして、まず介護保険がありますね。でも実際はよく理解できている人は多くないと思います。

 

恥ずかしながら…

私も看護師として病棟や訪問看護ステーションに勤めている間も

介護保険制度についてよくわかっていませんでした。

ケアマネージャーの試験勉強をするまで。

 

 

介護保険制度とは

 

みなさんも言葉は聞いたことがありますね。

40歳以上の方は健康保険料と一緒に介護保険料も天引きになっているのは知っていますか?保険料は公費(国と市町村でそれぞれ負担)と被保険者(個人)で賄われています。

 

①介護が必要な状態になったと認定されると

この介護保険②サービスを 1割ないし2割負担で利用することができます。

 

 

①とは・・・

市町村の調査員が、ご本人に直接会って、いろいろな質問や簡単な動作の確認をし、

コンピューターで決められ、その後医者の意見などを合わせて決定されます。

申し込んでから1か月を目安に決定します。

 

要支援1 ほとんど自分で何とかできますが、ちょっと注意していないとまずいです。

要支援2 今だったら何とか自分でできますが、支援がないと介護が必要になってしまいます。

 

要介護1 何とか動けますが少し介護が必要です。

要介護2 歩いたりできますが、自分でできることが減っています。

要介護3 自分の力だけでは日常で必要な動作が困難です

要介護4 自分だけでは動けずにやや寝たきりの状態です。

要介護5 ほぼ寝たきり状態です。一日中ベッド生活

 

私なりの言葉でわかりやすく説明するとかこんな状態です。

(厳密に言ったら・・・すこし間違っていますが。)

 

この介護度は、介護をする人がどれだけご本人に手を取られるかを基準にしていますので、

 

本人は体がかなりきつくて大変、

家族も目が離せなくて精神的にも大変だけど、

できてしまうと介護度は低くなります。

 

ここが難しいところです。

 

介護される側も、する側も日常の大変さ、つらさまでは考慮させていないので、

認定結果をみて

『こんなに大変なのにどうしてわかってもらえないの?』 と悲しくなるのです。

 

でも、ご安心を!

 

介護認定は申請するといつでもやり直してもらえます。

(これも厳密には不正解だけど)

そして、申請した日にさかのぼってサービスを受ける権利があります

 

 

 

②とは・・・

 

よく聞くのは  『デイサービス』  なんてキーワードですかね?

最近ではコンビニより多いとも言われている事業所ですね。

 

ほかにも

 

施設系サービスでは

特別養護老人ホーム

グループホーム』  なども聞きますね。

 

おうちに来ていただくサービスでは

『ヘルパーさん』・・・自宅で家事を手伝ってくれたり、おむつを交換してくれたり

訪問看護』・・・自宅に看護師さんが来て血圧を測ったり、体の具合をみてくれる

 『訪問入浴』・・・自宅に簡易的な浴槽を組み立て、寝たままでもお風呂に入れてもらえます。

 

などなど。

 

全部で細かく分けると

 

・・・だいたい23種類もあります。(市町村で異なります)

 

で、これらのサービスをどうやって利用しながら

住み慣れた自宅で生活していくのかを考えるのが・・・

 

ケアマネージャーです。

 

 

では長くなりましたので、続きはまた、明日・・・。