自宅のベッドで最期を過ごしたい! 病気があっても家で暮らしたい!在宅療養・介護のはなし

介護保険制度を利用し病気を抱えながらもご自宅で生活されている方も多くなっています。「最期は自宅のベッドで愛する人に囲まれながら逝きたい」をどうやったら実現できるか、ケアマネージャーとして訪問看護師として考えていきます。

【在宅療養】介護保険サービスを利用しながら100歳でも一人暮らしでのんびり過ごす方法

【在宅療養】介護保険サービスを利用しながら100歳でも一人暮らしでのんびり過ごす方法

 

 

 

病気があっても自宅に帰りたい!

家で最期を過ごしたい!

退院したい!と思っている患者さまを1日でも早く、

ご自宅で安心して過ごせるようにしたい

訪問看護師 ケアマネージャーの西山です!

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先日、私が担当させていただいている患者さんが、めでたく100歳を迎えました。

 

 

 

実は、私の担当で100歳は初めてです。しかも一人暮らしなんです。すごいですよね。

今回は100歳でも自宅で訪問看護など介護保険サービスを利用しながらのんびり過ごす方法をご紹介したいと思います。

 

見た目も若い!100歳とは思えない。

  私の担当している患者さんSさんとの出会いは、数ヶ月前です。
担当者の交代で引き継ぎました。初め、お会いした時の印象は80歳ぐらいのおばあさんでした。
耳が遠いとはいえ、普通の声の大きさで会話がほとんど可能でしたし、いつもスカート姿で、笑顔で迎えてくれます。

食事も自分で簡単なものは今でも調理していますし、週に1、2回はシルバーカーを押して近所にお買い物も行きます。

 

 

 病気とともに暮らす

  病気は、糖尿病があり、インスリンの自己注射を毎日行っています。老化に伴い、心臓や腎臓の機能低下などもあります。右足が痛くて、引きずるような感じであまり膝が上がりません。

糖尿病は自己管理が大切な病気です。食べるもの、食べた量によっても血糖が変動してしまいますので、毎朝の血糖のチェックも必要です。忘れないように手帳に書き込み、注射したこともチェックしています。しかも、もし血糖が70以下と低いときはインスリンは打たないというルールも守っています。

 

とにかくしっかりしていますので、内服薬の飲み忘れはほぼありません。

 

病院への受診は一人では行くことが難しいので、訪問診療を利用しています。

訪問診療は2週間に1回のペースで往診し、体調や症状を確認しながら、薬の処方をしてくれたり、血液検査を受けられています。

 

 

介護保険サービスはどんなものを利用しているのか

 

(要介護1)


週2回のヘルパーさん(60分)

・主に買い物
・掃除をしてもらます。

 

ienikaerou.hatenablog.com

 

 


週2回の訪問看護(30分)

・病状や体調の確認、リハビリ、足浴や爪切りなど

 

 

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週1回の訪問リハビリ(60分)

・リハビリ(歩行訓練、筋力強化)

 

 

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デイサービス週1回 

・入浴介助 
・他の人との交流や手芸を楽しむ。

 

ienikaerou.hatenablog.com

 


介護用電動ベッドと手すりのレンタル

・足が痛く少し動かしにくいので、段差の解消や寝起き、立ち上がりがしやすいように電動ベットとベッドサイトに置くための手すりを利用しています。


住宅改修

・2回へ上がる階段に手すりを新たに付け足しました。
なんと、2階に上がって、洗濯物を干したりガーデニングもしているんです。足はすり足でもしっかりと階段の上り下りができるのはその動きに対して手すりの位置や高さなども工夫、調整して設置してあります。

 

 

 

 

 

リハビリの重要性

 

 介護保険サービスの内訳を見ていただきましたが、生活を支えるヘルパーさん、デイサービスももちろん大切ですが、リハビリの重要性をお話しさせてください。

 

週3回のリハビリのチャンスがあります。

体調によっては十分の行えない時もあると思いますが、生活動作以外に負荷をかけて動かすことで現在の生活を維持することができると考えています。健康だとしても意識して運動をしないと、肩こりや腰痛など起こりやすかったり、体調の不調が起こりやすいものです。きちんと運動する機会を定期的に持つことが、体力の維持を支え、結果、彼女の生活を支えているのです。

 

 

100歳前日の会話

 

私の訪問は誕生日の前日でした。

小さな花束と誕生日カードのささやかなプレゼントを持って訪問しました。

 




Ns:「1日早いけど、お誕生日おめでとうございます。」

 

Sさん:「ありがとう。めでたくはないんだけどね。100まで生きたんだから、もう十分でしょう。」

 

Ns:「・・・笑」

Sさん:「明日目が覚めないってこともあるかしら笑」

Ns:「それ、でも一番いいやつですね。みんなビックリしちゃうけど笑」

 

 


こんな風に、冗談を言ったり、笑ったり。
頭の中もいつでも若々しくて、私は訪問看護の時間はガールズトークを楽しませてもらっています。




どうか、いつまでもお元気で過ごせますように!

 

 

100歳お誕生日おめでとうございます。