【訪問看護】私の訪問看護の出会い。この人と一緒に仕事してみたい!という好奇心から。
今回は、私が訪問看護の世界に飛び込んだきっかけを紹介します。
病気があっても自宅に帰りたい!
家で最期を過ごしたい!
退院したい!と思っている患者さまを1日でも早く、
ご自宅で安心して過ごせるようにしたい訪問看護師、ケアマネージャーです!
訪問看護への興味、病院勤務…そして子育て。
私が訪問看護に興味を持ったのは
訪問看護ステーションは看護師の資格があれば、自分で開業できるからです。
学生の時にその話を聞いて、
経験を積んで、いつか自分の訪問看護ステーションを作ろうと思っていました(笑)
実際に看護師になり、病院での勤務ではそんなことは忘れて、とにかくバタバタと毎日が過ぎました。必死に仕事をしていたという感覚でした。
その後、結婚、出産 で看護の現場を離れました。同期がどんどん頑張っている中、社会と切り離されてるようで、ただ懸命に子育て子守をする自分が歯がゆくもっと頑張りたい、社会に出たい、仕事をしたいと常々思っていました。
3番目の子供は生まれつきの障害がありましたから、ますます仕事の復帰は難しくなりました。さまざま病院へ毎週通い、療育施設にもたくさん通いました。
4歳、2歳、1歳の子供たちを抱え片道1時間以上のかけて通院…
この大変な経験は、患者の気持ち、とりわけ病気を持つ子供の親としての思いを身をもって体験し、看護師としてまた、人としての深みを得られた貴重な経験を今もさせてもらってます。
潜在看護師のための 訪問看護リカレント研修
3番目の子が幼稚園に通えるようになったある日、タウン誌の広告で訪問看護の研修を見つけました。研修は全5日、朝から夕方までの本格的なものでした。この研修は、熊本県の事業で5000円で5日間参加できました。
私は自分が以前思っていた、訪問看護ステーションで起業するという目標を思い出し、それに、ケアマネージャーの資格を取りたいと漠然と思っていたのでこれはチャンスだと、すぐ応募することにしました。
子供達のお迎えなど旦那が都合をつけてくれ、無事に参加することができました。
この研修は、今までただの主婦だった私にとって、どの話を聞いてもとても楽しかったし、再び仕事がしたい気持ちがどんどん湧いてきました。
研修内容は
1日目
最近の医療の動向を知り看護職の役割を考える
2日目
介護保険制度とケアマネジメントの基本的な考え方
コミュニケーション技法の基本
在宅看護の代表疾患の理解
3日目
フィジカルアセスメント技法
がん患者のケア 疼痛緩和ケアの基礎知識等
4日目
訪問看護における医師との協働
ベッドサイド リハ/呼吸器リハビリの 基本/吸引/手洗い/ 経管栄養・胃瘻ケア/口腔ケアの実際/フットケア
5日目
認知症ケア
ライフワークバランスを考える
かなり濃い内容、しかも訪問看護ステーションに入職してすぐに役立つ視点での講義でした。
この講義の「訪問看護における医師との協働」を担当していた、ある訪問看護ステーションの管理者さん(看護師)の話した内容や、日々の訪問看護のやりとりがとても素敵だと思い、目を輝かせました。講師の方は私と同じ系列の看護学校の卒業ということで親近感を持ちました。医師との連携の難しさと、こんな良い関わりができた、悔しいことがあったという経験談、何よりも患者さんを一番に考えて真剣に向かい合っている現場が伝わってきました。
「こんな素敵な人と、一緒に仕事がしたい」
一気にそんな気持ちになりました。
5日目の最後に、実際の訪問看護ステーションの方とディスカッションする機会があり、最後に勇気を出して話をしてみました。
「訪問看護やってみたいんですが…障害のある子どもがいて、半日しか働けないです。」というと、すぐに「大丈夫。どんな条件でも働けるから。おいで。一回見学にでもきてみて」と、とっても素敵な笑顔で名刺をいただきました。
この出会いがきっかけで、その訪問看護ステーションに入職することになったのでした。
週に2回9:30〜12:30までという短時間の条件でも喜んで入職させてもらいました。その後は徐々に時間を伸ばし常勤になりました。
そして、今も、
私は楽しく訪問看護の現場にいさせてもらってます。
「こんな、素敵な人と仕事がしてみたい」
この感覚って大事だと思います。
みなさんも、入職するとき、就職を考えるときの指標にしてみるといいかもしれませんね。
~どうか介護、在宅療養のことで悩まないで~
介護のこと、自宅療養のこと、病院の看護師さんとの関わりで困ったこと、悩んでいること・・・反対に嬉しかったことお聞かせください。
私で答えられることは何でもお返事したいと思います。コメントお待ちしています。