【誰でもわかる】介護保険の認定調査にケアマネージャーとして同席する①
【介護保険】
病気があっても自宅に帰りたい!
家で最期を過ごしたい!
退院したい!と思っている患者さまを1日でも早く、
ご自宅で安心して過ごせるようにしたい訪問看護師、ケアマネージャーです!
介護保険サービスについて書こうと思います。認定調査を受け、要介護状態であることが介護保険サービスを利用できる前提になります。
介護保険サービスについて覚えていますか??
まずは制度の大まかなところです。ここからどうぞ。
介護保険を使うときはまず認定調査を受ける
介護保険の保険証は65歳以上の方は65歳の誕生日後に自宅に送られてきます。
65歳以上の方はその保険証をもって、役所へ介護保険認定調査の依頼をします。
40歳以上65歳未満の方は健康保険証をもって、役所へ認定調査を依頼します。
※認定調査を受けないと介護保険は利用できません。
役所の窓口に行くのは家族や代理人のほかにケアマネージャーなどが代行します。
認定調査は突然に・・・!
認定調査を依頼すると、後ほど役所の係から電話連絡があります。
認定調査員が訪問する日時を確認します。
認定調査、審査は申し込みから1カ月以内が目安とされています。
※市町村によっては1か月では間に合わないところがあります。
認定調査員が訪問し、細かい質問をしたり、実際に動いてもらい体の機能を調査します。所要時間は30分程度。ヒヤリングを入れて1時間以内です。
調査は介護者からのヒヤリングも行いますが、あまり重視していません。あくまでも本人の動きを調査します。
同時に、役所は主治医へ意見書を依頼します。
調査項目はこちら
かなり細かくなっています。
1、身体機能・起居動作に関する項目(13項目)
2、生活機能に関する項目(12項目)
3、認知機能に関する項目(9項目)
4、精神、行動障害に関する項目(15項目)
5、社会生活への適応に関する項目(6項目)
6、特別な医療に関する項目(1項目)
7、日常生活自立度に関する項目(2項目)
実際にできることはやってもらいます。例えば1の項目などはほとんどは実技です。
ベッドから起き上がってください。
両手を挙げてそのままキープしてください。(麻痺の有無)
片足で立てますか?
歩いてみてください。
この文字なんて書いてあるか読んでください。(視力、認知)
今日は何月何日ですか?
今から5つのもの(時計、定規、ボールペン、など…)を見せますので覚えてください。後で、何があったか質問しますね(認知力の判断)
などを確認していきます。
中には、「ばかにしてるのか?!!!」と怒ってしまうような質問もあります。
ですので、初めから簡単な質問に答えてもらうその旨を伝えます。
調査は体がきついときなどに、いちいちこのような質問をして、やってもらってというのは気が引けます。がんの方などで抗がん剤の副作用などで症状があったりすると、特にです。
多いのは、普段はできなくて介助してもらっていることでも、
実際に調査員のいる前では頑張ってしまってやってしまうというパターンです。
これは特に高齢の方はいいところ見せようとしがちですが、
いたって普段通りにしてほしいところです。
そして、調査員はそれらのデータを記入します。集まったデータをまとめ、そしてコンピューター認定にかけます。集まったデータをまとめ、不備や不明なところがあると再調査することもあります。
1次判定後は再び、医師や保健師などの有識者で会議を行い、認定確定します。
特にこのサービスの利用をするように医師からのコメントがつくことがあります。そのときはそれに従う必要があります。ケアプランに反映しなくてはなりません。
この介護認定審査会で、介護度が決まります。
通知が来ると、いよいよサービスの開始ができます。
しかし、急いでいるときは申請を出した日にさかのぼってサービスを利用できますので、ケアマネージャーさんと相談し、サービスの開始を行います。
次回は実際にあった時の一例を紹介します。
では
~どうか介護、自宅療養のことで悩まないで~
退院したいけど言い出せない。退院に不安がある。介護のことで困っているなど、病気とともに生活していると、様々な悩みがあると思います。
介護のこと、自宅療養のこと、病院の看護師さんとの関わりで困ったこと・・・私で答えられることは何でもお返事したいと思います。コメントお待ちしています。