自宅のベッドで最期を過ごしたい! 病気があっても家で暮らしたい!在宅療養・介護のはなし

介護保険制度を利用し病気を抱えながらもご自宅で生活されている方も多くなっています。「最期は自宅のベッドで愛する人に囲まれながら逝きたい」をどうやったら実現できるか、ケアマネージャーとして訪問看護師として考えていきます。

【訪問看護】雨でも、自転車で訪問いたします!電動自転車で走り回っています。

 私は訪問看護師となって4年目で、訪問看護ステーションは2ヶ所目です。

現在は東京ですので、移動は自転車です!!

 

その前は車を利用していたので

 

自転車って疲れそう…

大丈夫かな?と不安でした。

 

 

電動自転車には乗ったことがなくて、

初めて乗った時はそれはそれはアシストのすごさに感激しました。

 

今日は訪問看護ステーションのことを少しお話しします。

 

病気があっても自宅に帰りたい!

家で最期を過ごしたい!

退院したい!と思っている患者さまを1日でも早く、

ご自宅で安心して過ごせるようにしたい訪問看護師、ケアマネージャーです!

 

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こんな坂も登れるからすごい!!

 

 

移動手段は電動自転車

 

 地域包括ケアシステムで言われているように訪問看護ステーションのサービスエリアは地域によりますが、中学校校区と言われており、半径2、3kmほどのエリアが基本です。自転車で15分以内の感じです。

意外に遠くまで行けるからすごいです。

山手線なら池袋から新宿までの4駅が含まれます。(5kmあるので)

 

以前の訪問看護ステーションは地方でしたので、車での移動でした。
ひどい時は車で片道30分といったところにも訪問していました。
ここは地域差が大きいところですね。

 

さて、その電動自転車ですが、写真にあるような結構な坂道を登ってくれます。

初め、同行してくれる先輩スタッフに連れていってもらった時はこんな坂登れないと思って自転車を降りたら、

 

「何やってるの?乗れるよ!」

 

とスイスイ登っていったことがショックでした。

 

そして、先輩の脚力の凄さにもびっくりしました。
スイスイいってしまうのですが、私がいくら同じ条件(電動自転車の充電やアシストの強さ)で必死に漕いでもそのスピードに全然追いつけないほどでした。


入職して数ヶ月、なんだか3kg近く痩せることができたのも自転車のおかげかもしれません笑


 そして

雨の日でも自転車…

 

雨の強い時でもカッパ、長靴、サンバイザーでいきます。

夏の雨だと、ベタベタしてカッパの中が蒸れるのが辛いです。

 

そして顔に水がかかると視界も悪く危ないので、サンバイザーが雨除けになります。

 

「すごい汗だけど、大丈夫?」なんて患者さんに言われるともよくあります。

さすがにエアコンがない家はほとんどないので助かります。

 

まあ、オムツ交換、清拭、着替え、シャワーやお風呂介助なんかしたら
もうそれはそれはまた汗だくなんですが…笑


だいたい、15分程度で着くので、訪問時間の15分前に身支度をして訪問バッグを持って出かけます。

 

訪問バッグの中身・・・

記録用紙、パンフレット類(リハビリの体操だったり脳トレのプリントなども)
血圧計、体温計、パルスオキシメーター、
爪切り、ニッパー、ペアン、アルコール綿、フィルム剤、テープ類、ガーゼ、駆血帯、メジャー、ペンライト、ディスポグローブ、ディスポエプロン、ゴミ袋、iPad,....

あまり多くは持って行きません。

 

必要な時は診療所から点滴や医療器械なども持って行く時もあります。

 

車の時は車椅子や入浴の椅子なども持って行きましたが、自転車なのでそういったものは業者を通して福祉用具でレンタルしたり、お試しをしてもらうのが必要です。

 

 

さて今日も雨の中、訪問に行ってきました。


汗だくでケアしてクタクタでも、患者さんや家族が笑顔でありがとうって言ってくれる。

「では、失礼します。また、来週きますね、ありがとうございました」

 

と、玄関を出て

再び自転車にまたがる。

 

 

「来週まで、元気に過ごしてほしいなぁ、来週はこれもしよう、あれもやってみよう」と

 

やって良かったと思える。いい仕事です。