自宅のベッドで最期を過ごしたい! 病気があっても家で暮らしたい!在宅療養・介護のはなし

介護保険制度を利用し病気を抱えながらもご自宅で生活されている方も多くなっています。「最期は自宅のベッドで愛する人に囲まれながら逝きたい」をどうやったら実現できるか、ケアマネージャーとして訪問看護師として考えていきます。

【介護保険サービス ヘルパー】訪問介護(ホームヘルパー)には身体介護と生活介護と2種類があります。

前回、訪問介護のケアプランの立て方、考え方を紹介しました。
自立を支援することが介護保険ではマストです。
まだ読んでない方はこちらをどうぞ。

 

ienikaerou.hatenablog.com

 
病気があっても自宅に帰りたい!

家で最期を過ごしたい!

退院したい!と思っている患者さまを1日でも早く、

ご自宅で安心して過ごせるようにしたい訪問看護師、ケアマネージャーです!

 

今回は、ヘルパーさんのサービス内容を確認していきたいと思います。

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ヘルパーさんには生活支援と身体介護の2種類があります。

 

生活支援とは・・・家事を行います。ご飯を作ったり、部屋を掃除したり、洗濯物を干してたたむ、買い物など、その方の生活に必要な家事を行います。

 

身体介護とは・・・ご飯を食べるのを手伝う。トイレの介助、お風呂に入る時に見守ったり、髪を洗ったり、体を洗うのを手伝ったり、着替えを手伝う、オムツを交換する、車椅子に乗るために介助するなど、その方の体に直接触れて手伝うのが身体介護になります。

 

 この中でも、ちょっと特殊なところがあります。

 

 身体介護の中に「特段の専門的配慮をもって行う調理」というのがあります。調理なので、生活援助になると思われますが、実は身体介護に位置づけられています。

 

糖尿病の方に作るカロリー制限のある食事や、

腎臓病の方に作るタンパク質の量や塩分、カリウムの少ない食事を作ることや、

飲み込む力が落ちたり、噛むことがでいない人に対しての流動食など

を調理することが含まれます。

 

他にも自立を支援するための見守りを行うことは体に直接触れませんが、身体介護になります。

 

医療行為との区別も明確に。

 

平成17年度にはっきりと、ヘルパーさんができる医療行為に近い援助も明確にされました。

 

体温や血圧を測ったり、(デジタルの血圧計で)

ちょっとした、切り傷や擦過傷に絆創膏を貼ったり、

軟膏を塗ったり、

一包化した内服薬を飲ませる、

点眼や点耳、点鼻薬、座薬を入れる

歯磨きを手伝う

爪切り、耳かき(綿棒での清拭も)

市販の浣腸もできます。

 

このような行為は身体介護で行うことができます。

 

生活援助で気をつけたいこと

家事を手伝ってくれますので、一見、何でも頼んでいいように思いますが、少し決まりがあります。

 

ご本人の・・・

生活のスペースしか掃除できない。(本人が使うならトイレもお風呂も台所も OK)

本人の食べる分しか調理できない。

本人の洗濯物しか洗濯できない。

本人の布団しか干せない。

 

これってちょっと、もう少し融通を利かせて、家族の分もやってほしいと思ってしまいます。

介護で疲れているのだから自分たちの負担も減らしてほしい、そう家族は思ってしまいますね。

 

介護のための仕事を離職するということが社会的にも問題になっていますし、介護しながら仕事が続けられる、家事の負担が減るというのは大事です。

 

混合介護というサービスが、試験的に豊島区で2018年から始まる予定です。

mainichi.jp

 

これは介護保険サービスとしてのヘルパーを利用し、そのヘルパーさんがそのほかの家事を有料で続けて行えるというものです。

 

こういった、保険外サービスと従来の介護保険サービスを組み合わせて行う事業所は今後どんどん増えてくると思われますね。厚生省もすすめています。

 

 

他にも、日常生活を送るのに、ヘルパーさんがしなくても問題ない、草刈りや植木の手入れ、ペットの散歩などの世話もすることができません。

年末の大掃除や床のワックスがけ、家具の移動や窓拭きなどもできませんし、お正月や誕生日パーティーなど特別な手間をかける調理も禁止です。

 

 

 それから、生活支援(家事)は 同居者が行うことができるときは利用できないことになっています。

 

しかし、例えば、老夫婦で、重たる介護者の妻も認知症があったり、病気を持っていて動くことがしんどい場合など、また、家族はいるが、日中は一人で過ごしてる方などはちゃんと利用することができます。

 

 

気になる…料金

 

身体介護と生活支援で料金が違います。

 

23区のとある区では生活援助は20分〜45分未満で209円、45分以上257円です。(1割負担の場合です)

 

通院のための介護タクシーの乗車、降車介助では1回100円です。(タクシーの利用料金は別途かかります。)

 

身体介護は20〜30分で280円 30分〜1時間未満で443円となっています。(1割負担の場合です)

 

 

 

まとめ

・ヘルパーには生活援助と身体介護の2種類があります。

・特別な調理は身体介護に含まれます。

介護保険サービスでは基本的に本人のためにしか家事を行いません。

・今後、混合介護などの保険外サービスを組み合わせたサービスができてくるでしょう。

・同居者がいるの場合は、理由がないと生活援助のサービスを利用できません。

 

 

 

 

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