自宅のベッドで最期を過ごしたい! 病気があっても家で暮らしたい!在宅療養・介護のはなし

介護保険制度を利用し病気を抱えながらもご自宅で生活されている方も多くなっています。「最期は自宅のベッドで愛する人に囲まれながら逝きたい」をどうやったら実現できるか、ケアマネージャーとして訪問看護師として考えていきます。

【認知症】認知症サポーターになろう。正しい知識と理解があなたの生活もお隣さんのおじいさんおばあさんの生活を支えます。

認知症サポーター】

 

みなさんは「認知症サポーター」「オレンジリング」というものをご存知でしょうか?

 

 

病気があっても自宅に帰りたい!

家で最期を過ごしたい!

退院したい!と思っている患者さまを1日でも早く、

ご自宅で安心して過ごせるようにしたい訪問看護師、ケアマネージャーです!

 

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認知症サポーターとは

全国に認知症に対する正しい知識と理解を持ち、地域で認知症の人やその家族に対してできる範囲で手助けをする「認知症サポーター」を養成し、認知症高齢者等に優しい地域づくりに取り組んでいます。

 

www.caravanmate.com

 

 これは厚生労働省もすすめているもので、今後、高齢化社会を支えるケアの仕組み、『地域包括ケアシステム』というものを推しすすめています。

住み慣れた地域で病気や介護が必要になっても暮らしていくことを目標とし、地域の病院、訪問看護ステーション、ケアマネージャー、介護サービス事業所、ボランティア、近所の人々を一緒に巻き込んでみんなで、病気を抱えている人、介護の必要な人を支えていくシステムです。

 

 

前回の記事にもありましたように、認知症に対しては正しい知識と、対応方法を知っていなければ、介護者が対応に困ってしまうことや、本人の症状を重くしたりしてしまうことがあります。

人は知らないものや経験したことがないことに対して不安を感じるものです。2025年以降、4人に1人が認知症になる時代といわれており、誰もが認知症の知識が必要となります。

 

 

どうやったら認知症サポーターになれるの?

認知症サポーター養成講座は、地域住民、金融機関やスーパーマーケットの従業員、小中、高校の生徒など様々な方が受講できます。

 

講座は1回90分で受講すると、「オレンジリング」という目印をもらえます。

平成17年度から始まった事業で現在のサポーター数はこのくらいになりました。

認知症サポーター数 合計 9,066,685

(うちキャラバン・メイト数 139,637人)[平成29年 6月30日]

すごい数ですね!

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私の母も、町内の婦人会で講習を受けて、オレンジリングを持っていました。

意外にいろんな所で行っているようです。

 

 

前回書いたように、

正しい知識や理解が認知症には欠かせません。このような活動を応援していきたいです。

 

ご興味がある方は是非、市町村のホームページ、広報誌などをチェックしてみてください。また企業や団体で依頼することもできます。上記の認知症サポーターキャラバンのホームページをご覧ください。

 

また、小学生に向けての認知症サポーターの講習も力を入れているようです。

 

私は、小学生などの地域の力が地域包括ケアに必要なボランティアの部分になると考えます。
小学生は基本的に単独で地域(小学校校区)から出かけることはありません。家の近所の高齢者との関わりを持ち、もしも、近所の高齢者が認知症になってしまった時、馴染みの小学生が少しだけ、ゴミ出しを手伝ってくれる。安否確認をしてくれるなどの支援ができるのではないかと思います。これは認知症に限ったことではなく、病気で療養が必要になった場合でも、家族や親族の支援が受けにくい高齢者独居や高齢者夫婦などの生活も支えていけるのではないかと思っています。

核家族が多い現代では、祖父母や曽祖父曽祖母と生活する機会は殆どありません。高齢者と関わりがほとんどないので、お年寄りに対する理解やイメージが乏しいと思います。

このような環境で育った子供たちがいざ介護士や看護師になったとしても、頭ではわかっていても感覚的に理解することが難しく、振る舞いや対応に困ることがるのではないでしょうか?このようなことが極力少なくなるように、小学生、未就学児の時点で高齢者との関わりを持つ機会を作っていければと思います。

 

 

 

 

~どうか介護、自宅療養のことで悩まないで~

介護のこと、自宅療養のこと、病院の看護師さんとの関わりで困ったこと・・・私で答えられることは何でもお返事したいと思います。コメントお待ちしています。