自宅のベッドで最期を過ごしたい! 病気があっても家で暮らしたい!在宅療養・介護のはなし

介護保険制度を利用し病気を抱えながらもご自宅で生活されている方も多くなっています。「最期は自宅のベッドで愛する人に囲まれながら逝きたい」をどうやったら実現できるか、ケアマネージャーとして訪問看護師として考えていきます。

【認知症】認知症についての理解を深める活動があります。寸劇から認知症のケアのイメージが持て、協力の一歩になりました。

認知症

 

認知症は2025年問題でもよく取り上げられていますが、
65歳以上の4人に1人が認知症の時代が来ると言われています。これは推定ですが、実際は認知症予備軍も含めるともっと恐ろしい数字なるかもしれませんね。

そうなると、家の周りに住んでいるおじいさん、おばあさんの中に数名が認知症、ということも考えられます。

もしも、徘徊と言われる症状で道に迷っているような様子なら、皆さんどうされますか?

 

今回は素敵な取り組みを行っている自治体の記事があったのでそれを紹介したいと思います。

 

 

病気があっても自宅に帰りたい!

家で最期を過ごしたい!

退院したい!と思っている患者さまを1日でも早く、

ご自宅で安心して過ごせるようにしたい訪問看護師、ケアマネージャーです!

f:id:ienikaero2876342:20170608221031j:plain

 

 

 

 素敵な取り組みをご紹介します

毎日新聞の2017年7月15日付けの記事で、認知症についての学びとして
守山市立明富中学校 認知症への接し方受講 』の記事がありました。

 

https://mainichi.jp/articles/20170715/ddl/k25/070/558000c

 

 

 

認知症の啓発活動をしているボランティアが、認知症患者と介護者を演じる寸劇を中学生に披露。食事直後に食べたことを忘れた患者さんに対し、「さっき食べたでしょ」などと対応すると「いや、食べてない」とケンカになるのに対し、患者が得意だった洗濯物たたみを手伝ってもらうと、食べてないと思っていたことも忘れ、ケンカにならずに済むことなどを紹介した。』

記事抜粋

 

寸劇にすることで、実際に見てイメージしやすいですし、記憶に残ります。

 

私も実際に、認知症の患者さんとは関わることが多いですが、大抵、患者さんが言っていることを否定するとうまくいかないのです。

 

「ご飯を食べてない」

「もう!さっき食べましたよ」

→「あら、それは困りましたね。ちょっと何かないか見てきます。待っててください」…(待っているうちに忘れていることも多い。)

 

「家に帰るのに車を回してくれ。今日中に帰らないといけない」

→「ここの施設にいるんですよ。帰る家はありません」。

→「では車が来ていないか、確認しましょう。どんな車ですか?」などと言って少し違う話をする

 

などの対応を考えています。

 

毎日のことですので、嫌になってしまうことやイライラしてしまうこともありますが、

なるべく否定しないほうがいいようです。

なので、とりあえず「そうですか」と受け入れてみるだけでもいいと思います。

 

 

 

エマニュチュードのケアにもありましたが、
警戒を解くこと、私はあなたの味方ですというメッセージを示すことがよいようです。

 

ienikaerou.hatenablog.com

 

今後、認知症の方が自分たちの暮らしている近くに増えることは間違いないでしょう。

あの家の人はおかしいから放っておいたほうがいいなどということならないように、認知症のことを理解し、対応方法まで皆さんが知っていることが重要ですね。では。

 

 

 

~どうか介護、自宅療養のことで悩まないで~

介護のこと、自宅療養のこと、病院の看護師さんとの関わりで困ったこと・・・私で答えられることは何でもお返事したいと思います。コメントお待ちしています。