自宅のベッドで最期を過ごしたい! 病気があっても家で暮らしたい!在宅療養・介護のはなし

介護保険制度を利用し病気を抱えながらもご自宅で生活されている方も多くなっています。「最期は自宅のベッドで愛する人に囲まれながら逝きたい」をどうやったら実現できるか、ケアマネージャーとして訪問看護師として考えていきます。

【介護保険 体験談】介護保険の認定調査にケアマネージャーとして同席する②

介護保険

 

前回の続きです。

 

病気があっても自宅に帰りたい!

家で最期を過ごしたい!

退院したい!と思っている患者さまを1日でも早く、

ご自宅で安心して過ごせるようにしたい訪問看護師、ケアマネージャーです!

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介護保険サービスについて書こうと思います。認定調査を受け、要介護状態であることが介護保険サービスを利用できる前提になります。

 

介護保険サービスについて覚えていますか??

まずは制度の大まかなところです。ここからどうぞ。

ienikaerou.hatenablog.com

 

 抗がん剤を続けながら娘さんの自宅で療養を続けているA子さん

 

 A子さんはとても物静かで、「やさしいお母さん」といった印象の方でした。

がんは進行性で、初めにできて子宮がんはおなかの中に広がってきていました。

ひそかな願いはがんの浸潤により、仕方なくつくった人工肛門を閉じることでした。

 

おなかの中に広がったがんをやっつけるために、抗がん剤の治療を頑張って続けていました。
抗がん剤の副作用で、倦怠感、発熱、ふらつき、食欲不振があり、ほとんど横になって過ごしていました。

 

 

介護認定調査

A子さんは退院するときに介護保険を利用するために、入院中に初めの認定を受けました。退院と同時に電動ベッドなどを福祉用具貸与しました。

 

私が担当になった時はちょうど有効期限が切れるタイミングで、更新認定の調査となりました。

ケアマネージャーとして同席させていただきました。

 

調査員は時間ぴったりにやってきました。
簡単な挨拶をしてから、次々に質問をしていきます。

http://ienikaerou.hatenablog.com/entry/2017/07/05/220738

(認定調査についてはこちらもみてくださいね。)

 

つかまりながらの歩行がやっとの状態でしたが、やはり調査員に促され、かなり無理して歩いて見せました。

 

途中、質問に答えながら、体がきつくて横になりたいというぐらいの状態でした。

 

私は同席していましたが、よほどのことがない限り口を挟んではいけません。見守っていました。

娘さんのところにお世話になっていますが娘さんは日中仕事でしたので、調査には立ち会えませんでした。

最後に本人のいないところで少しだけ病状があまり良くないことを伝えました。

 

 

10日後ほどで結果が返ってきました。

 

要介護1だったA子さんは今回の認定調査の結果、要支援1になってしまいました。

 

本当は要介護のままを希望していたので、今回の結果で困ったことをになってしまいました。

本来なら介護状態が軽減して喜ぶべきですが。

 

ではどうして困ってしまったか、続きはまた次回へ。

 

 ~どうか介護、自宅療養のことで悩まないで~

 介護のこと、自宅療養のこと、病院の看護師さんとの関わりで困ったこと・・・私で答えられることは何でもお返事したいと思います。コメントお待ちしています。