自宅のベッドで最期を過ごしたい! 病気があっても家で暮らしたい!在宅療養・介護のはなし

介護保険制度を利用し病気を抱えながらもご自宅で生活されている方も多くなっています。「最期は自宅のベッドで愛する人に囲まれながら逝きたい」をどうやったら実現できるか、ケアマネージャーとして訪問看護師として考えていきます。

【介護保険サービス】 リハビリの先生が自宅に来てくれるサービスです。生活で困っていることを直接相談しながらリハビリが続けられます。

介護保険サービス】

 

介護保険のサービスの中身について紹介していきます。

今回は「訪問リハビリ」です。

リハビリの先生が自宅に来てくれてリハビリを行います。
二つのサービス名がありますが、内容に違いはあまりありません。解説していきます。

 

病気があっても自宅に帰りたい!

家で最期を過ごしたい!

退院したい!と思っている患者さまを1日でも早く、

ご自宅で安心して過ごせるようにしたい訪問看護師、ケアマネージャーです。

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退院して自宅に帰ってからのリハビリが実は大事です

 自宅で理学療法士作業療法士言語聴覚士の先生にリハビリを行ってもらうとこができます。

 

 私が以前、勤めていた訪問看護ステーションにいた理学療法士の先生は


「病院でリハビリを行って、動けるようになって退院するけど、
本当は退院してからのほうがリハビリが必要。
だって、どんなところが危険か、
どこまで動かないとトイレできないかわからないから」と言っていました。

確かに、生活の中で何ができないと不便かどうか、実際にやってみないとわからないですね。

 

 

例えば、脳梗塞の後遺症で左半身麻痺になって人がいたとします。

 

一生懸命リハビリを頑張って、何とか自力で20mほど歩けるようになりました。3点杖を利用しています。

その方が自宅へ退院することになりました。

家の中は伝え歩きで移動します。家の玄関を出るためにはどうしても車いすは通らないので3歩ほど自分の足で歩くしかありません。玄関に段差があります。それもまたぐ必要があります。

 

病院では平らでまっすぐな廊下を歩行できるようになり自信も出てきました。

 

しかし、自宅に帰ると健康だったときは、なんとも思っていなかった段差など、すこしのバリアにも気を付けなくてはなりません。転んで骨折でもしたら大変です。

その段差をまたげるようになり、より生活しやすいよう、まだまだリハビリは必要です。生活の中で徐々にできるようになっていくことも多いですが、専門家の目線で支援しえもらうことで大きく機能改善ができたり、今以上の状態を目指していけます。

自分でできることが増えるということは介護負担の軽減にもつながります。

 

 

訪問リハビリステーションと訪問看護ステーション

訪問リハビリをお願いできるのは、訪問リハビリステーションと訪問看護ステーションがあります。

 

違いは・・・

訪問リハビリステーション:病院の理学療法士などのスタッフが自宅でリハビリを行います。

訪問看護ステーション:訪問看護ステーションに所属している理学療法士などがリハビリを行います。

 

 

料金の違いはあまりありません。

訪問リハビリステーションは約311円(1割負担の場合)訪問看護ステーションでは316円です。20分の料金で、1日2回まで訪問できますので、20分の2回分で40分施行します。

 

理学療法士だけではなく作業療法士言語聴覚士がいます。

 

 私の勤めている現在の訪問看護ステーションには理学療法士作業療法士言語療法士と専門のセラピストがそろっています。

 

それぞれ、支援の視点が違っていて、おもしろいです。

 

作業療法士さん…「ただテレビ見せてるって思ってるでしょ?全然意味が違うからね」

理学療法士さん…「テレビ見るために座っておくのに必要な筋肉、中からも外からの鍛えないと」

言語療法士さん…「テレビ見ている間に首や口の周りをマッサージして、さあ、嚥下体操しますよ」

 

テレビを見るを一つとっても違いがあります(笑)
それぞれの特徴を活かして、リハビリを強化しています。

 

それぞれのセラピストの特徴はまたの機会にお話ししようと思います。

 

 

 

~どうか介護、自宅療養のことで悩まないで~


退院したいけど言い出せない。退院に不安がある。介護のことで困っているなど、病気とともに生活していると、様々な悩みがあると思います。


介護のこと、自宅療養のこと、病院の看護師さんとの関わりで困ったこと・・・私で答えられることは何でもお返事したいと思います。コメントお待ちしています。