【在宅療養】酸素だって自宅でも使えます。在宅酸素療法HOTについて紹介します。
【在宅療養】
在宅療養とは 病院に入院はしていないが、
病気の治療がある。
病状を管理しないと生活できない。
経過観察が必要。
など…医療的な管理が必要な状態で、自宅や老人ホームなどで生活していることを指します。
医療器械を利用しないと、生活が難しい方々もたくさんいます。
今日はその中でも小林麻央さんもご自宅で利用していた
在宅酸素療法HOT(home oxygen therapy)についてご紹介します。
病気があっても自宅に帰りたい!
家で最期を過ごしたい!
退院したい!と思っている患者さまを1日でも早く、
ご自宅で安心して過ごせるようにしたい訪問看護師、ケアマネージャーです!
酸素療法って何?
そもそも、酸素ってなんで必要だかわかりますか?
呼吸が苦しいとき、酸素足りないなあってなりますね。
体の中を巡っている血液が、呼吸によって肺からもらった酸素を運びます。
血液に乗って運ばれた酸素はそれぞれの体の臓器、組織で利用されます。
酸素は体を動かす大切なエネルギーです。臓器、組織で使われた酸素は二酸化炭素となって、また肺に戻り、体内にたまった二酸化炭素を呼吸として吐き出しています。
この呼吸の機能がうまく働かなくなると酸素療法が必要になります。
こんな病気の時に酸素療法をします。
・肺炎
・COPD(慢性閉塞性肺疾患(たばこや粉塵の吸い込みなどでおこる病気)
・肺結核後遺症
・肺がん
・心不全
・手術
など・・・
在宅酸素療法HOT
これらの病気があり、きちんと酸素を体内へ運べていないときは
酸素療法を使用します。
ご自宅で酸素を利用する方は、COPD(慢性閉塞性肺疾患)などが多いです。
たばこを長年吸われている方などがなりやすい病気です。
喫煙者の方々ご注意くださいね。
小林麻央さんのように肺がん(転移)などの方もいます。
保険の適応基準がありますので、希望すればだれでもできるというわけではなく、医師の指示のもと行います。
器械の例
これらの器械は空気中の酸素を圧縮し、集めて、酸素の濃度を上げて送り出す器械です。
HOTを利用するときは医師の処方が必要です。
医師のほうから在宅酸素療法に必要な器械などを手配してもらいます。
そして、必要な器械はメーカーの代理店から家まで届けてもらえ、セッティングまでしてくれます。メンテナンスにも時々来てくれます。普段のお手入れ、機械の使い方などの指導もしてもらいます。
費用は、病院の治療費、または在宅診療医からの診療費と一緒になって費用負担します。(保険適応ですので、1~3割の負担、高額医療の適応になります。)
目安は1割負担で8000円ぐらいです。
酸素の量は0.5リットル~7リットルまで増やすことができます。
どのくらい酸素が体内をめぐっているかというのを測定するパルスオキシメーターというモニターがあるので、それを目安に酸素の量を医師に決めてもらいます。
安静時(座ったり、寝ているとき)は2リットル、動くとき(トイレやお風呂、歩行時)は5リットルなどと使い分けることもあります。
酸素を吸うときはカニューレという、鼻にするチューブを使います。
家の中で利用しますので、カニューレの長さも重要です。
実際に家で動くときの動線などを確認してからカニューレの長さを選びます。
また、外出に使うために酸素ボンベも並行して用意します。
在宅で酸素を使うときの注意点
酸素を利用していますので火気に気を付ける必要があります。
これは、酸素がとても燃えやすい気体ですので注意が必要です。特にたばこです。
火をつけようとしたら、いきなり燃え、顔をやけどするなどの被害もあります。
たばこが原因で病気になっても、それでも禁煙できない人がいるのは事実です。
調理器具もガスレンジは本人は使用不可です。本人が調理をするのであればIHのレンジや卓上の電気コンロに変更が必要です。
なんと、線香も危険です。
まとめ
・自宅でも必要があれ酸素療法を行うことができる。
・カニューレという鼻から酸素を吸うチューブが使える。
・医師の処方により、使用でき、費用は治療費として病院や在宅診療医に支払う
・火気厳禁で、酸素は燃えやすいので注意が必要
在宅酸素療法についてもっと詳しく詳しく知りたいなら、このサイトがおすすめです 。
~どうか介護、自宅療養のことで悩まないで~
退院したいけど言い出せない。退院に不安がある。介護のことで困っているなど、病気とともに生活していると、様々な悩みがあると思います。
介護のこと、自宅療養のこと、病院の看護師さんとの関わりこと・・・私で答えられることは何でもお返事したいと思います。コメントお待ちしています。