自宅のベッドで最期を過ごしたい! 病気があっても家で暮らしたい!在宅療養・介護のはなし

介護保険制度を利用し病気を抱えながらもご自宅で生活されている方も多くなっています。「最期は自宅のベッドで愛する人に囲まれながら逝きたい」をどうやったら実現できるか、ケアマネージャーとして訪問看護師として考えていきます。

【自宅へ帰ろう】小林麻央さんも最後はご自宅で家族に囲まれながら旅立ちました。それをかなえるために②家族の準備が必要です。

【在宅看取り】

 

小林麻央さんの死を受け、今、在宅看取りについて皆さんと考えていただきたいと思っています。

 

市川海老蔵さんの「最期、ご自宅で送ってあげること」について

 

『とてもよかったと思います』と答えられています。

 

『病院とは違う・・・家族の中で家族とともに一緒にいられた時間は

本当にかけがえのない時間を過ごせたと思います。』

 

話されています。

 

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 病気があっても自宅に帰りたい!

家で最期を過ごしたい!

退院したい!と思っている患者さまを1日でも早く、

ご自宅で安心して過ごせるようにしたい訪問看護師、ケアマネージャーです!

 

 

家族の準備 

 

在宅看取りを叶えるために必要なことを考える②をお話ししようと思います。

 

家に帰るために必要な準備でも、家族の準備が非常に大切です。

協力者がいて初めて家に帰ることができるのだと思います。

実質的な介護の協力以外でも経済的部分や精神的な支えの部分など

たくさんの支援が必要です。

 

 

私がケアマネージャーとして担当した方は

退院後は一人暮らしをする予定でしたが、

やはりさまざまな手続きや家具の準備、ベッドや布団など

一緒に住んでいない離婚した奥様や娘さんが準備をしてくれていました。

そのおかげで

無事に退院できました。

 

 

家族は、

病気があるのに帰ってきて、もっと悪くなるのではないか?

苦しくなったときはどうするのか?

困ったときに医者や看護師はすぐ来てくれるのか?

動けなくなったらどうやって介護したらいいのか?

どのくらい介護にお金がかかるのか?

 

など

たくさんの不安があります。

 

 

まして、

在宅で看取りを希望するということがとても大変な決意だと思います。

 

医師からのしっかりした病状の説明、今後のご本人の変化などを

理解し、受け入れていかなくては、

日々変化する、本人の病状に不安を抱き、とてもつらいものになりかねません。

 

退院する準備の時点で

家族の不安をよくお聞きした上で、

医師からの必要な説明、また、看護師との相談を繰り返し、

それを受け入れ、家族は心づもりをします。

 

その時点で、ケアマネージャーさんや訪問看護師さんも一緒にカンファレンスを行います。

 

家族の不安は

日々へ変化します。

これはご本人の体調の変化や食欲の変化など小さな症状の変化に

一喜一憂してしまうこともあります。

 

 

在宅看取りのためのリーフレットなどもあります。参考にされてみてください。

http://www.city.suzaka.nagano.jp/kenkou/sonota/livingwill/pdf/kazokuA4.pdf

https://www.pref.gunma.jp/contents/000326876.pdf

 

 

家で看取ろうと思って連れて帰ってきても

やはり不安や症状がつらくて病院へ戻られる方もいます。

それは決していけないことではありません。

 

 

適切に訪問看護師や在宅訪問医師に相談した結果、

家族もご本人も納得して選択できるほうが大事です。

 

 

小林麻央さんのように回復することを最後まで望んでいる場合は

病院を選ぶことが多いと思います。

 

小林麻央さんは在宅の緩和療法も医師や訪問看護師、家族協力、愛もあり

うまく在宅で過ごせることができ、

最期は納得して自宅を選んだのだと思いました。

 

 

 

たくさんの不安や困りごとを共有しながら、

訪問看護師、在宅療養の医師と一緒に在宅療養はすすんでいきます。

家族の生活もあります。仕事をつづけながら介護にあたっている方もいると思います。

家族の24時間も考え、不安を解消していかなくてはなりません。

 

まとめ

 

・家族の協力体制を確認する。

 

・病状や状態の変化など、医師から説明をしっかりきき、納得して自宅に帰る。

リーフレットなどもあるので活用していく 

 

・退院する前から病棟の看護師と訪問看護師、在宅療養の担当医などの話し合いを繰り返し、納得してから自宅に帰る。

 

・症状や状態で不安が変化していくため、訪問看護師さんや在宅療養の担当医に相談しておく

 

・家族の24時間も支援していく。

 

では

 

 

 

 

~どうか介護、自宅療養のことで悩まないで~


退院したいけど言い出せない。退院に不安がある。介護のことで困っているなど、病気とともに生活していると、様々な悩みがあると思います。


介護のこと、自宅療養のこと、病院の看護師さんとの関わりこと・・・私で答えられることは何でもお返事したいと思います。コメントお待ちしています。