自宅のベッドで最期を過ごしたい! 病気があっても家で暮らしたい!在宅療養・介護のはなし

介護保険制度を利用し病気を抱えながらもご自宅で生活されている方も多くなっています。「最期は自宅のベッドで愛する人に囲まれながら逝きたい」をどうやったら実現できるか、ケアマネージャーとして訪問看護師として考えていきます。

【在宅療養】症状を和らげたり、病気の安定のために内服薬は大切ですがきちんと飲めていますか?薬カレンダーの活用

【内服の管理】

 

病気の安定のために、症状の緩和のために大切なのがお薬です。

 

お家でのお薬の管理ってどうしていますか?

一人暮らしや高齢者夫婦、認知症などでお薬の管理が難しい方も多いと思います。

今日は、私も訪問看護でもいつも難しいと思ってしまう内服薬の管理についてお話しします。

 

病気があっても自宅に帰りたい!

家で最期を過ごしたい!

退院したい!と思っている患者さまを1日でも早く、

ご自宅で安心して過ごせるようにしたい訪問看護師、ケアマネージャーです!

 

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 まずはお薬カレンダーを使おう。

 

その日に飲むべき薬をカレンダーに配って入れておきます。

そこから取り出して、朝、昼、夕、眠前と薬を飲みます。

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お薬カレンダーのいいところは、飲んだのかどうか一目でわかることです 。

スタート時を訪問看護の日に合わせると、薬を入れた日から順番になくなり、次の訪問の時にどこが飲めなかったかの一目瞭然です。

薬をカレンダーにセットするのは、ご家族だけでなく、本人か一番よくわかってますので、自分で入れてセットするのがいいですね。

もちろん、ご自身や家族で無理な場合は、看護師が薬をセットすることもできます。

 

薬をバラバラにしカレンダーは入れるという作業は指を使いますので、認知症予防、脳の活性化にもなります!

 

お薬カレンダーは、Amazonなどでも買えますし、ダイソー100円均一などにもありますので探してみてください。

 

 

この薬の効能を知ろう

 

この薬はどんな作用があるか、きちんと理解して飲んでいる方は多くないと思います。

 

しかし、何のためこのくすりを飲んでるのかを知ってることで、自分の病気の理解にもつながります。

 動機がわかると薬を飲むという行動につながりますね。

 

高齢者の方は、たくさんの薬を飲んでいる場合があります。

 一つずつ覚えるのはたいへんですね。なので、大事な薬だけをくりかえし話したりして、なるべく大事なものだと認識してもらいます。

 

認知症などで薬をきちんと飲めているか、家族の方にチェックしてもらうことができない場合などは、ヘルパーさんに確認してもらったり、デイサービスのスタッフにお願いしたりもしています。

 

 

 

まとめ

 

・まず、お薬カレンダーがオススメ。

飲めているかどうか分かりやすい。

・薬の内容を知ることで自分の病気を知る機会になる。

 

 

~どうか介護、自宅療養のことで悩まないで~

介護のこと、自宅療養のこと、病院の看護師さんとの関わりで困ったこと・・・私で答えられることは何でもお返事したいと思います。コメントお待ちしています。

 

 

  

【介護保険 体験談】病状は進行してるが、介護保険の認定結果が要介護1から要支援1に変更になってしまった時。

介護保険

 

前回の続きです。

要介護認定を受けたAさんですが、結果が要介護1から要支援1へ変更になってしまいました。ご本人は抗がん剤の副作用などつらい思いをされていますが・・・。

詳しくはこちらをもあわせてよんでください。

 

ienikaerou.hatenablog.com

 

                             

病気があっても自宅に帰りたい!

家で最期を過ごしたい!

退院したい!と思っている患者さまを1日でも早く、

ご自宅で安心して過ごせるようにしたい訪問看護師、ケアマネージャーです!

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介護保険サービスについて書こうと思います。認定調査を受け、要介護状態であることが介護保険サービスを利用できる前提になります。

 

今回、A子さんは要介護1から要支援1になったことで困ったことがありました。

どんなことで困ったかお話ししていきます。

 

要介護1から要支援1へ。区分が下がったことに対して思うこと

介護認定調査から10日ほどすると、認定結果が返ってきました。

 

要介護1から要支援1へと変更になりました。

 

本来は介護度が下がったということが自分でできることが増えて、自立しているということですので、喜ばしいのですが…

 

福祉用具は介護度の違いでレンタルできるものが違います。

 

実は、要介護1、要支援2,1では電動ベッドは借りることができません。

 

福祉用具貸与サービスでは介護区分により借りられるものが決まっています。

借りられないものがあるなんて、びっくりしませんか?

 

 

 

要支援1・2、要介護1の方は原則的に下記の福祉用具はレンタルできません。

  1. 車いすおよび車いす付属品
  2. 特殊寝台(介護ベッド)および特殊寝台付属品(電動ベッドと手すりなど)
  3. 床ずれ防止用具および体位変換器(エアーマットや低反発で床ずれ予防のマットレス)
  4. 認知症老人徘徊感知器
  5. 移動用リフト(ベッドから車いすなど移動させるときに使う器械で抱きかかえなくても移動できるので介護負担が軽減します)

 

要支援1・2、要介護1・2・3の方は原則的に下記の福祉用具はレンタルできません。

  1. 自動排泄処理装置(尿のみを自動的に吸引する機能のものを除く)
これは、センサーのついたカップを陰部に装着し、排泄があった場合、センサーが感知して排泄物を吸引し、洗浄乾燥してくれる器械です。おむつ替えの介護を軽減します。

 

ただし、利用者の身体状況等から対象外の福祉用具のレンタルが必要な場合、必要な書類をそろえ、提出することで使用することができます。

 

これは、福祉用具を利用してご本人がより自立した生活が送れようになるという目的が含まれています。ですので歩くより車いすの方が楽だからという理由では福祉用具は利用できません。

 

要介護1のA子さんは、下記の理由で
例外給付を利用し電動ベッドを利用していました。

 

理由は 

①体力の低下で自分で起き上がることができない。

人工肛門の交換などの際に角度を調整した背もたれを利用し、自分で貼りなおすことが必要

③腹部の安静を保ちたい

という理由からです。

 

医師と福祉用具の事業所に必要な理由を書いた文章を依頼します。それを提出して認められると利用することができます。(例外給付という制度)

 

今回も例外給付として電動ベッドの準備をすることにしました。

 

要介護と要支援では扱うところが違う

要介護ではケアマネージャーさんに依頼してケアプランを作成してもらうことができます。

要支援では、地域包括支援センターが担当になり、ケアプランを立てます。

 

要支援のすべてが地域包括支援センターに行くわけでありません。地域のケアマネージャーが受けることもできます。(委託する)

 

A子さんの場合は、病気のために娘さんのところに居候していたので、

本来は住民票がある市町村でサービスを受ける必要があり、要支援となったので、住所がある地域支援センターが担当になります。

そのために遠方とのやり取りが必要でした。

 

どうしてそこまでこだわるのか?

ではどうしてそこまで要介護度にこだわったのか?

 

A子さんは、病状の進行もあり、抗がん剤の副作用など、かなり体力的にもきつい状況でした。

 

末期のがん患者さんの多くは、病状は進行していても自分のことは自分でできる期間は長く、急に体調が変化し介護が必要な状態になる経過をたどることが多いです。

 

ベッドも、必要な時に利用できないと意味がありません。痛みや息苦しさがあるときに電動ベッドが役に立ちます。

ほかにも車いすがあれば、外出ができたり、少しでも有意義な時間を過ごすことができるかもしれません。

 

今までできていた調理や家事なども、ヘルパーを利用して支援することができます。

使いたいときに使いたいサービスが受けられることが大切だと思います。

 

 

A子さんは住所のある地域包括支援センターへ相談して、新しい介護保険証書に書いてある有効期限の開始日を待って、再び区分変更申請を行いました。

 

認定結果に異議申し立てということもできますが、時間がかかること多く、意味がありません。

 

住所のある地域包括支援センターに状況を説明し、認定調査の負担は有りましたが認定調査を受けなおしていただきました。

 

結果は要介護1となりました。サービスも変更せずに継続することができました。

 

まとめ

・介護度によって借りることができない福祉用具がある。

・要支援は地域包括支援センターが担当になる。

・ガン末期の方に対しては、先を意識したケアプランがたてられるように準備していきたい。

 

では。

 

 ~どうか介護、自宅療養のことで悩まないで~

 介護のこと、自宅療養のこと、病院の看護師さんとの関わりで困ったこと・・・私で答えられることは何でもお返事したいと思います。コメントお待ちしています。

 

【介護保険 体験談】介護保険の認定調査にケアマネージャーとして同席する②

介護保険

 

前回の続きです。

 

病気があっても自宅に帰りたい!

家で最期を過ごしたい!

退院したい!と思っている患者さまを1日でも早く、

ご自宅で安心して過ごせるようにしたい訪問看護師、ケアマネージャーです!

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介護保険サービスについて書こうと思います。認定調査を受け、要介護状態であることが介護保険サービスを利用できる前提になります。

 

介護保険サービスについて覚えていますか??

まずは制度の大まかなところです。ここからどうぞ。

ienikaerou.hatenablog.com

 

 抗がん剤を続けながら娘さんの自宅で療養を続けているA子さん

 

 A子さんはとても物静かで、「やさしいお母さん」といった印象の方でした。

がんは進行性で、初めにできて子宮がんはおなかの中に広がってきていました。

ひそかな願いはがんの浸潤により、仕方なくつくった人工肛門を閉じることでした。

 

おなかの中に広がったがんをやっつけるために、抗がん剤の治療を頑張って続けていました。
抗がん剤の副作用で、倦怠感、発熱、ふらつき、食欲不振があり、ほとんど横になって過ごしていました。

 

 

介護認定調査

A子さんは退院するときに介護保険を利用するために、入院中に初めの認定を受けました。退院と同時に電動ベッドなどを福祉用具貸与しました。

 

私が担当になった時はちょうど有効期限が切れるタイミングで、更新認定の調査となりました。

ケアマネージャーとして同席させていただきました。

 

調査員は時間ぴったりにやってきました。
簡単な挨拶をしてから、次々に質問をしていきます。

http://ienikaerou.hatenablog.com/entry/2017/07/05/220738

(認定調査についてはこちらもみてくださいね。)

 

つかまりながらの歩行がやっとの状態でしたが、やはり調査員に促され、かなり無理して歩いて見せました。

 

途中、質問に答えながら、体がきつくて横になりたいというぐらいの状態でした。

 

私は同席していましたが、よほどのことがない限り口を挟んではいけません。見守っていました。

娘さんのところにお世話になっていますが娘さんは日中仕事でしたので、調査には立ち会えませんでした。

最後に本人のいないところで少しだけ病状があまり良くないことを伝えました。

 

 

10日後ほどで結果が返ってきました。

 

要介護1だったA子さんは今回の認定調査の結果、要支援1になってしまいました。

 

本当は要介護のままを希望していたので、今回の結果で困ったことをになってしまいました。

本来なら介護状態が軽減して喜ぶべきですが。

 

ではどうして困ってしまったか、続きはまた次回へ。

 

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【誰でもわかる】介護保険の認定調査にケアマネージャーとして同席する①

介護保険

 

病気があっても自宅に帰りたい!

家で最期を過ごしたい!

退院したい!と思っている患者さまを1日でも早く、

ご自宅で安心して過ごせるようにしたい訪問看護師、ケアマネージャーです!

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介護保険サービスについて書こうと思います。認定調査を受け、要介護状態であることが介護保険サービスを利用できる前提になります。

 

介護保険サービスについて覚えていますか??

まずは制度の大まかなところです。ここからどうぞ。

ienikaerou.hatenablog.com

 

介護保険を使うときはまず認定調査を受ける

介護保険の保険証は65歳以上の方は65歳の誕生日後に自宅に送られてきます。

 

65歳以上の方はその保険証をもって、役所へ介護保険認定調査の依頼をします。

40歳以上65歳未満の方は健康保険証をもって、役所へ認定調査を依頼します。

 

※認定調査を受けないと介護保険は利用できません。

 

役所の窓口に行くのは家族や代理人のほかにケアマネージャーなどが代行します。

 

 

認定調査は突然に・・・!

認定調査を依頼すると、後ほど役所の係から電話連絡があります。

認定調査員が訪問する日時を確認します。

 

認定調査、審査は申し込みから1カ月以内が目安とされています。

※市町村によっては1か月では間に合わないところがあります。

 

 

認定調査員が訪問し、細かい質問をしたり、実際に動いてもらい体の機能を調査します。所要時間は30分程度。ヒヤリングを入れて1時間以内です。

調査は介護者からのヒヤリングも行いますが、あまり重視していません。あくまでも本人の動きを調査します。

 

同時に、役所は主治医へ意見書を依頼します。

 

調査項目はこち

かなり細かくなっています。

1、身体機能・起居動作に関する項目(13項目)

2、生活機能に関する項目(12項目)

3、認知機能に関する項目(9項目)

4、精神、行動障害に関する項目(15項目)

5、社会生活への適応に関する項目(6項目)

6、特別な医療に関する項目(1項目)

7、日常生活自立度に関する項目(2項目)

 

実際にできることはやってもらいます。例えば1の項目などはほとんどは実技です。

 

ベッドから起き上がってください。

両手を挙げてそのままキープしてください。(麻痺の有無)

片足で立てますか?

歩いてみてください。

この文字なんて書いてあるか読んでください。(視力、認知)

 

今日は何月何日ですか?

今から5つのもの(時計、定規、ボールペン、など…)を見せますので覚えてください。後で、何があったか質問しますね(認知力の判断) 

 

などを確認していきます。

 

中には、「ばかにしてるのか?!!!」と怒ってしまうような質問もあります。

 

ですので、初めから簡単な質問に答えてもらうその旨を伝えます。

調査は体がきついときなどに、いちいちこのような質問をして、やってもらってというのは気が引けます。がんの方などで抗がん剤の副作用などで症状があったりすると、特にです。

 

多いのは、普段はできなくて介助してもらっていることでも、
実際に調査員のいる前では頑張ってしまってやってしまうというパターンです。

これは特に高齢の方はいいところ見せようとしがちですが、
いたって普段通りにしてほしいところです。

 

 

そして、調査員はそれらのデータを記入します。集まったデータをまとめ、そしてコンピューター認定にかけます。集まったデータをまとめ、不備や不明なところがあると再調査することもあります。

 

1次判定後は再び、医師や保健師などの有識者で会議を行い、認定確定します。

特にこのサービスの利用をするように医師からのコメントがつくことがあります。そのときはそれに従う必要があります。ケアプランに反映しなくてはなりません。

 

この介護認定審査会で、介護度が決まります。

通知が来ると、いよいよサービスの開始ができます。

 

しかし、急いでいるときは申請を出した日にさかのぼってサービスを利用できますので、ケアマネージャーさんと相談し、サービスの開始を行います。

 

 

次回は実際にあった時の一例を紹介します。

では

 

~どうか介護、自宅療養のことで悩まないで~


退院したいけど言い出せない。退院に不安がある。介護のことで困っているなど、病気とともに生活していると、様々な悩みがあると思います。


介護のこと、自宅療養のこと、病院の看護師さんとの関わりで困ったこと・・・私で答えられることは何でもお返事したいと思います。コメントお待ちしています。 

 

 

 

 

 

 

 

 

【介護保険サービス】 リハビリの先生が自宅に来てくれるサービスです。生活で困っていることを直接相談しながらリハビリが続けられます。

介護保険サービス】

 

介護保険のサービスの中身について紹介していきます。

今回は「訪問リハビリ」です。

リハビリの先生が自宅に来てくれてリハビリを行います。
二つのサービス名がありますが、内容に違いはあまりありません。解説していきます。

 

病気があっても自宅に帰りたい!

家で最期を過ごしたい!

退院したい!と思っている患者さまを1日でも早く、

ご自宅で安心して過ごせるようにしたい訪問看護師、ケアマネージャーです。

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退院して自宅に帰ってからのリハビリが実は大事です

 自宅で理学療法士作業療法士言語聴覚士の先生にリハビリを行ってもらうとこができます。

 

 私が以前、勤めていた訪問看護ステーションにいた理学療法士の先生は


「病院でリハビリを行って、動けるようになって退院するけど、
本当は退院してからのほうがリハビリが必要。
だって、どんなところが危険か、
どこまで動かないとトイレできないかわからないから」と言っていました。

確かに、生活の中で何ができないと不便かどうか、実際にやってみないとわからないですね。

 

 

例えば、脳梗塞の後遺症で左半身麻痺になって人がいたとします。

 

一生懸命リハビリを頑張って、何とか自力で20mほど歩けるようになりました。3点杖を利用しています。

その方が自宅へ退院することになりました。

家の中は伝え歩きで移動します。家の玄関を出るためにはどうしても車いすは通らないので3歩ほど自分の足で歩くしかありません。玄関に段差があります。それもまたぐ必要があります。

 

病院では平らでまっすぐな廊下を歩行できるようになり自信も出てきました。

 

しかし、自宅に帰ると健康だったときは、なんとも思っていなかった段差など、すこしのバリアにも気を付けなくてはなりません。転んで骨折でもしたら大変です。

その段差をまたげるようになり、より生活しやすいよう、まだまだリハビリは必要です。生活の中で徐々にできるようになっていくことも多いですが、専門家の目線で支援しえもらうことで大きく機能改善ができたり、今以上の状態を目指していけます。

自分でできることが増えるということは介護負担の軽減にもつながります。

 

 

訪問リハビリステーションと訪問看護ステーション

訪問リハビリをお願いできるのは、訪問リハビリステーションと訪問看護ステーションがあります。

 

違いは・・・

訪問リハビリステーション:病院の理学療法士などのスタッフが自宅でリハビリを行います。

訪問看護ステーション:訪問看護ステーションに所属している理学療法士などがリハビリを行います。

 

 

料金の違いはあまりありません。

訪問リハビリステーションは約311円(1割負担の場合)訪問看護ステーションでは316円です。20分の料金で、1日2回まで訪問できますので、20分の2回分で40分施行します。

 

理学療法士だけではなく作業療法士言語聴覚士がいます。

 

 私の勤めている現在の訪問看護ステーションには理学療法士作業療法士言語療法士と専門のセラピストがそろっています。

 

それぞれ、支援の視点が違っていて、おもしろいです。

 

作業療法士さん…「ただテレビ見せてるって思ってるでしょ?全然意味が違うからね」

理学療法士さん…「テレビ見るために座っておくのに必要な筋肉、中からも外からの鍛えないと」

言語療法士さん…「テレビ見ている間に首や口の周りをマッサージして、さあ、嚥下体操しますよ」

 

テレビを見るを一つとっても違いがあります(笑)
それぞれの特徴を活かして、リハビリを強化しています。

 

それぞれのセラピストの特徴はまたの機会にお話ししようと思います。

 

 

 

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退院したいけど言い出せない。退院に不安がある。介護のことで困っているなど、病気とともに生活していると、様々な悩みがあると思います。


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【介護保険サービス】訪問入浴サービスについて。すごい速さでベッドの脇にお風呂を作り、きれいに全身を洗ってくれます。

 【介護保険サービス】

 

 介護保険に戻って、サービスの内容を確認しておこうと思います。今日は訪問入浴サービスについてお話します。

 

日本人ってやっぱりお風呂好きですよね。
湯船につかって全身が温まるとなんともきもちよくて、リラックスできます。
全身が温まると副交感神経が優位になり血管が開き、血圧が下がったり心拍数が落ち着きます。また、蒸気で気道が潤い、痰が出やすくなったり、呼吸が楽になります。

 

寝たきりの状態ではお風呂に入れるのはとても大変ですね。
訪問入浴サービスでは3人のスタッフがお手伝いしてお風呂に入れてくれます。

 

 

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訪問入浴サービス

 

どんなサービス?

ご自宅のベッドの脇に簡易的な浴槽を組み立て、お湯を張り、入浴を行います。

 

スタッフは全部で3人です。介護士さん2人と看護師1人で1チームです。

一人は運転手さんもします。ほぼ力仕事でもありますので
男性がチームに1人はいることが多いと思います。

 

サービスの手順

 

  ①看護師さんが体の調子を確認します。

血圧や体温などを測定するほかに食事や睡眠がきちんととれているか、痛みなどがないか、傷のがあれば(床ずれの方もいます)傷の状態も確認します。

 

 ※同時進行でお風呂の準備をします。

①の間に、あっという間に浴槽が完成して、お湯をためます。

お湯は事業所が用意する場合と、そのお宅のお湯を使う場合とあります。

洗面所や浴室からお湯をとり、排水のホースもセットします。

 

②脱衣、浴槽へ

3人で抱えて、浴槽へ入れます。ネットの上にのせて、徐々にお湯に入れます。

(いろんなのがあると思いますが、私がお世話になった訪問入浴ではネットに乗せて、そのネットがレバーを回すとゆっくり下降してお湯に浸かります。)

 

③体を洗ったり、髪を洗ったりします。

浴槽内ですが、髪の毛を洗ったり、体を洗います。

シャワーがついていて、どんどん、お湯を流しながら手早く洗います。

体力的な問題だったり、心臓に負担がかけられない方もいらっしゃるので、
手早くは重要です。

 

※この間に、ベッドのシーツを交換したり、新しい着替えやバスタオルを用意します。

 

④かけ湯をします。

再びネットを上げながらかけ湯をします。

 

⑤ベッドにバスタオルを準備し、浴槽からベッドへ戻ります。

 素早く体を拭いて、着替えをします。

 床ずれなどの傷にガーゼを当てたり、軟膏をなどの薬を看護師さんが塗ります。

 

⑥身なりを整えておしまいです。

 髪の毛をドライヤーで乾かしたり、髪も整えます。

※その間にすごいスピードで、また浴槽が解体され、運び出します。

 

時間はだいたい30分から40分です。

スタッフのチームワークも大切です。皆さん、毎日お風呂に何件も入れていますので、本当にプロです。裸が見られないようタオルをさーっとかけてその下に手を入れて洗ったり・・・。すごい介護技術が詰まっています。

 

 

利用するには・・・

介護保険サービスですのでケアマネージャーに相談します。

必要性を考え、相談しながらケアマネはケアプランを立てます。

また、初めて利用するときは『おためし』などをしてくれる事業所もあります。

費用は、1回1400円程度(1割負担の場合)です。

 

まとめ

 入浴は、体を清潔に保つだけではなく、全身を温めてリラックスする効果もあります。また、身体の全体を確認できるので、皮膚疾患や床ずれができていないか確認もできます。また体をきれいにしておくことで介護する人も気持ちよくご本人に接することができます。清潔ケアってやっぱり大事!!

 

 

 

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点滴は自宅でもできます。一般的な点滴から、ポート式中心静脈栄養法まで訪問看護では行っています【在宅療養】

自宅でも点滴ができます

 

 

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病気があっても自宅に帰りたい!

家で最期を過ごしたい!

退院したい!と思っている患者さまを1日でも早く、

ご自宅で安心して過ごせるようにしたい訪問看護ケアマネージャーです!

 

昨日に引き続き、在宅療養で、病院のように医療行為を行えることを紹介します。

 

ienikaerou.hatenablog.com

 

 

 

 

病院、入院というと点滴や注射のイメージありませんか?

 

直接、体に薬液や栄養を届けることができる有効な治療方法です。

点滴にも、24時間持続して行えることが望ましいときと、
抗生物質などを一時的に30分~1時間ぐらい点滴をするときがあります。

 

ご自宅にいても、点滴は行うことができます。

 

ご自宅で点滴療法行うときは訪問看護に来てもらい、点滴をしてもらうことができます。または、在宅診療の医師や医師と一緒に来た看護師が行うことがあります。

 

物品に関しては看護師がクリニックや病院から点滴をもらってくることもありますし、
家族や自分が薬局に薬剤をとりにいくこともあります。
また、薬局から届けてもらうこともできます。

 

訪問看護師が訪問に来た時に、点滴を開始します。

 

 医師より点滴の指示をもらった看護師が訪問時間に点滴を開始します。

訪問の時間内で、点滴をしながらでも、体拭きや爪切り、足浴などの清潔ケアも同時に行うこともできます。

 

トラブルはどうする??

病院に入院しているなら、ナースコールを押すと看護師さんが来て、点滴の様子を見たり速度を調節したりしてくれます。

 

では、自宅ではどうしたらいいでしょうか?

 

訪問看護は30分~90分の訪問時間があります。

ですので、

抗生物質や、250ml程度の栄養剤や水分の点滴は訪問時間内に終わらせることが多いです。

 

 では1000mlなどの量の多いものはどうするのかというと、ほとんどが器械を利用しています。
 

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こんな、点滴専用のポンプを利用します。

 

このポンプを利用するのは中心静脈栄養法で、最近では小林麻央さんも行ってた、埋め込み式のポートというルートを使用することが増えています。

ameblo.jp

 

カセット式の専用の点滴ラインを利用することで、簡単にセットでき、自動的に一定量をポンプの力で体内に入れてくれますので、点滴が落ちる速度などは関係ありません。

 

また、トラブル(点滴が落ちない、詰まってしまった、点滴がなくなった、空気が入ったなど)の時はアラームで教えてくれます。また画面に表示も出ます。

 

ですので、

点滴の高さは必要なくなり、速度を気にして思うように動けないということは少なくなくなります。

このポンプは小型で大きさは縦13㎝×横8センチぐらいのもので首から下げたりするほか
専用のベストを着てポケットに収納することもできます。

 

対処方法はマニュアルにもありますし、繰り返し入院中や訪問看護師に教えてもらって、家族や介護者でも扱えるようにします。

 

アラームが鳴って対処ができないときや、点滴が取れてしまったなど困ったときは、訪問看護ステーションに電話で連絡を取ります。

電話での対処が難しい場合などは再び訪問します。

 

訪問看護は、

家は病室、

道路は病棟の廊下、

ナースコールは電話と考えるといいです。

 

訪問看護ステーションが病棟のナースステーションという風に考えると

イメージがつくと思います。

 

すこし廊下の範囲が広いので、(大体の範囲は中学校校区内と言われています)

訪問まで待たせることもあると思いますが、それまでの対応方法も看護師がアドバイスをしながらご自宅へ向かいます。

 

使用済みの針などは病院や診療所で捨ててもらいます。

点滴の針は瓶などに集めておくといいです。針以外の点滴の管やボトルは住んでいるところのごみの分別に合わせて捨てます。

 



まとめ

いずれにして自宅で点滴なんて不安だと思うことも多いと思いますが、

しっかりと医師と看護師で協力して、治療が行えるように支えています。

わからないこと、不安なことは必ず確認しましょう。看護師さんは丁寧に答えてくれますよ。

 

点滴をしながら、体をふいたり、お話をして、マッサージをしてなど、ゆっくりした時間を過ごします。病気とはちっとも関係ないガールズトークに花を咲かせることも多々あります(笑)
楽しいトークの時間は病気の苦痛を少しでも和らげることができると思います。

 

 



~どうか介護、自宅療養のことで悩まないで~


退院したいけど言い出せない。退院に不安がある。介護のことで困っているなど、病気とともに生活していると、様々な悩みがあると思います。


介護のこと、自宅療養のこと、病院の看護師さんとの関わりで困ったこと・・・私で答えられることは何でもお返事したいと思います。コメントお待ちしています。 

 

 

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